ブッドレア

ブッドレアの花
写真 ‘ロイヤルレッド’
撮影時期 2014.6.15
栽培状況 庭植え

科名

フジウツギ科

属名

フジウツギ属

学名

Buddleja davidii

園芸分類

落葉中木

別名

フサフジウツギ

原産地

中国

主な用途

庭植え

花期

6〜7月

【ブッドレアについて】

フジウツギ属の中で園芸上一般に栽培されているのは、フサフジウツギとも呼ばれる中国原産のブッドレア・ダビディ(Buddleja davidii)です。大きな花房を伸ばして咲く姿は大変きれいです。

ひとつの花房にどれくらいの花があるのか見当もつきませんが、数え切れないくらいの花が集まって大きな花房をつくっています。木は比較的大きくなりますが、樹形が小さくまとまる品種もあります。

また、英名でバタフライブッシュと呼ばれるように、ブッドレアの花が咲くと必ずといっていいくらい蝶が飛んでくるので、庭に1本植えておけば花と蝶の両方が楽しめます。

【栽培メモ】

枝の伸びがよく、放任すると3メートル近くになり樹形が乱れます。スペースがそれほどないので、コンパクトに育てるため、毎年、思いきって剪定をしています。

【育て方は下へ ↓ 】

【ブッドレアの概要】

樹高

樹高は2〜3m程度になります。矮性の品種もあります。

この木の特徴は、非常に小さな花が大きな房状になって咲くところにあります。品種にもよりますが、花房の長い品種になると、充実した枝では40p近くになる場合があります。

この時期に咲く花には珍しく、非常によい香りをもっていますので、開花時に蝶がこの花に集まってきます。

色は、白、桃、青紫、紫などの色があります。

ブッドレアの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐暑性は勿論、耐寒性も強く東北南部以南で栽培が可能といわれています。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Buddleja・・・・・イギリスの植物学者 A.Buddle への献名です。

davidii・・・・・フランス人宣教師で、中国で植物探査を行ったペール・アルマン・ダヴィド(P.A.David)への献名

【主な種類と品種】

'フレミングバイオレット'

すみれ色の花です。

'ロイヤルレッド'

赤紫色の花です。(写真:上)

'サンゴールド'

ブッドレアには珍しい黄色の花です。

'アドニスブルー'

小型の品種で、あまりスペースを必要としない品種です。ブルーの花色が美しい品種です。(写真:最下段)

'ブラックナイト'

青紫の濃い花色が美しい品種です。(写真:上から2枚目)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 一般には、秋から冬の間に剪定をします。

植え付け

植え付けは、温暖地では春先でも秋でも可能ですが、寒地では春に行います。枝が旺盛に伸びますので、鉢植えで育てるには少し無理があります。

植えつける際は、腐葉土あるいはバーク堆肥などをすきこんで植えつけます。

ブッドレアの花

植え場所

植え付ける場所は、日当たりと水はけのよい場所を選びます。なお、ブッドレアは移植が難しいので、よく吟味して植え場所を決めなければなりません。

‘アドニスブルー’など、あまり大きくならない品種は別ですが、思いきって剪定しないと、かなりのスペースを必要とします。

剪定

枝が非常によく伸びますので、樹形を整えるため、毎年剪定をします。剪定をしないと、枝が混み合ってしまい、翌春に大きな花房を付ける枝が見られなくなります。

春に伸びた枝に花が咲きますので、一般には、葉を落としてから芽を吹く少し前までの間に剪定をします。また、必要に応じて、同じ時期に強剪定を行います。

なお、樹形が相当に広がりますので、花後に一度切り戻しをしておくと株全体がすっきりします。

ふやし方

挿し木が可能で、気に入った花があれば7月にバーミキュライトなどに挿せば比較的容易に発根します。

ブッドレアの花

肥料

樹勢が強く、肥料はほとんど必要としません。やせ地などで樹勢がよくないときは、春に緩効性の肥料を株の周りに施します。

病気・害虫

それほど被害を与えるものはありませんが、アブラムシが付くことがありますので、オルトランなどの殺虫剤で駆除します。

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