ハツコイソウ(初恋草)

ハツコイソウの花
写真 ハツコイソウ
撮影時期 2003.2.9
栽培状況 開花株購入

科名

クサトベラ科

属名

レケナウルティア属

学名

Lechenaultia spp.

園芸分類

常緑低木

別名

レシュノルティア

原産地

オーストラリア

主な用途

鉢植え

花期

10月〜2月

【ハツコイソウについて】

ハツコイソウ(初恋草)は、オーストラリア原産のクサトベラ科レケナウルティア属の常緑低木です。初恋草とは誰が付けたかわかりませんが、すてきな名前をもっています。花は美しいですが、残念ながら日本の気候にはあまり適してなく、特に、高温多湿に弱いため、温暖地の場合は夏越しが難しいと言えます。

そういうことからかどうか、園芸店やホームセンターで見かける機会が少し減ってきたような気がしていました。もっとも、単に思い過ごしのようで、今年(2019年)の秋には園芸店やホームセンターにもたくさん並んでいました。

株がコンパクトですので、鉢植えにして一年物と思って身近に置いて美しむのに向いています。

【栽培メモ】

開花株を二、三度購入して育てましたが、花が終わった後は、香南市野市町の夏の暑さが厳しすぎるのか、梅雨明けに枯れてしまいました。

というわけで、気温が上がってくるとなかなか思うようには育ってくれませんが、長い間、花を楽しめますので、それでよしと思っています。

【育て方は下へ ↓ 】

【ハツコイソウの概要】

樹高

園芸店やホームセンターなど、20〜30p前後のものがよく出ています。

小さな蝶のような花形で、花径は1.5〜2pほどの大きさですが、白、赤、ピンク、オレンジ、黄、青など花色が豊富です。多花性なので見栄えがします。

ハツコイソウの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 弱い

耐寒性はあるようですが、直接霜に当たらない室内の方が安心です。

高温にも比較的強いのですが、もともと乾燥地の植物ですので、日本の梅雨から夏の高い湿度を苦手とします。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(温暖地では)かなり難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Lechenaultia・・・・・19世紀フランスの植物学者 Louis Theodore Leschenault への献名

formosa・・・・・「美しい」、「きれいな」

biloba・・・・・「2浅裂の」

【主な種類と品種】

園芸店やホームセンターなどで見かけるハツコイソウの多くは、フォルモーサとビロバ及びこれらの種間交配種のようです。いくつか購入した株には品種名は付いていませんませんでした。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 過湿を嫌いますので、やや乾燥気味に育てます。

植え付け

庭植えにすると過湿で枯れてしまうので、鉢植えで育てます。また、コンパクトな株立ちですので、もともと鉢植え向きだとも言えます。秋ごろから開花株が園芸店やホームセンターなどに出回りますので、これを買って育てます。

植えられている鉢が小さい場合が多いですので、この場合は、根詰まりしないよう一回り大きい鉢に植えつけます。

ハツコイソウの花

鉢植えの用土

酸性土壌を好みますので、鹿沼土を主体にした水はけのよい用土を使います。

置き場所

日当たりと水はけのよいところを選びますが、夏は、午後、日陰になるところに置きます。

また、多湿を嫌いますので年間を通じて、雨の当たらないところが適しています。特に、梅雨時や長雨には当てないようにします。

植え替え

4月ごろに植え替えますが、2年に1回を目安にします。根鉢を少し崩して、一回り大きい鉢に植え替えます。

日常の管理

過湿にならないよう、鉢土の表面がよく乾いてから水やりをします。

長く花を楽しむため、花がらはこまめにつみ取ります。花が終わったら半分ほどに切り戻しをします。

夏の管理

高温多湿に弱いので、雨がかからず、風通しのよい半日陰に置くことが基本ですが、それでも関東以西の温暖地では、夏越しはなかなか厳しいと言えます。

ハツコイソウの花

冬の管理

耐寒性が弱いので、室内の日当たりのよいところで管理します。

肥料

4〜6月及び10〜11月に、月に2回ほど液肥を与えます。

病気・害虫

特にないようですが、梅雨時から夏の高温多湿で枯れてしまうことが少なくありません。

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