ハルシャギク

ハルシャギクの花
写真 ハルシャギク
撮影時期 2020.6.9
栽培状況 こぼれ種から

科名

キク科

属名

キンケイギク属
(ハルシャギク属)

学名

Coreopsis tinctoria

園芸分類

春(秋)播き一年草

別名

ジャノメソウ
クジャクソウ

原産地

北アメリカ

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

6月〜7月

【ハルシャギクについて】

ハルシャギク(波斯菊)は、北アメリカ原産のキク科キンケイギク属(ハルシャギク属)の春(秋)まき一年草で、こぼれ種から芽を吹いて空き地で群生しているのをよく見かけます。花が咲かないとつい見逃してしまいますが、6月頃に蛇の目のきれいな花を咲かせるのでハルシャギクということがわかります。

日本には明治初期に渡来し、観賞用に栽培されていましたが、今では半ば野生化しています。花が大変美しく、風になびいている様はなかなか風情があります。

「春車菊」と表記されることもありますが、正しくは波斯菊です。「波斯(ハルシャ)」は、ペルシャのことですが、自生地は北アメリカでペルシャとは関係ありません。

ハルシャギクの仲間には、園芸品種もたくさんありますが、一般的にハルシャギクといえばここに掲載している写真の品種を指しますので、園芸品種は別にしました。

【栽培メモ】

春播きにして庭に植えてみましたが、7月中旬になってにぎやかに咲いていました。やはり、なかなか美しい草花だと改めて思いました。翌年は、こぼれ種から発芽し、こちらもよく咲いてくれました。

【育て方は下へ ↓ 】

【ハルシャギクの概要】

草丈

60〜80p程度になります。

花径は3〜4pぐらいで、黄色に褐色の大きな蛇の目が特徴です。

ハルシャギクの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 弱い

暑さに弱く、夏を越せないので一年草として扱われます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ タネから育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Coreopsis・・・・・ギリシャ語の koris(ナンキンムシ)+ opsis(・・・に似た)が語源です。
※ 美しい花にしては変な学名ですが、果実が南京虫に似ていることがその由来です。

tinctoria・・・・・「染色用の」、「染料の」

【主な種類と品種】

園芸品種はこちらをご覧ください。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 多肥にすると、草丈が伸びすぎて倒伏しやすくなります。

タネまき

雑草扱いされるほどですので、タネは販売されていません。花の咲いた株からタネを取っておいて播くことになります。

春播きの場合は3月下旬〜4月、また、秋播きの場合は9月下旬〜10月中旬ごろに播きます。直まきもできますが、育苗箱に播いて育てることができます。覆土はタネが隠れる程度に薄くします。

発芽後、本葉が3〜4枚のころに3号のポリポットに植え替えて育苗します。

植え付け

ポットに根が回ったら花壇やプランターなどに定植します。秋播きの場合、そのままポリポットで育て、春に定植してもかまいません。

ハルシャギクの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

20〜25pとします。

植え場所・置き場所

日当たり水はけのよいところが適地ですが、半日陰でも栽培できます。土質を選ばず少々のやせ地でもよく生育します。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところで育てます。

日常の管理

草丈が高くなると倒れやすくなるので、その場合は支柱をしてやります。

冬の管理

耐寒性がありますので、温暖地では花壇に植えても霜除け等は必要ありません。

肥料

無肥料でもよく育つので、花壇に植える場合は施肥の必要はありません。多肥にすると草丈が伸びすぎて倒伏しやすくなります。

鉢やプランターで育てる場合は、元肥のほかに生育期に液肥をときどき与えます。

病気・害虫

アブラムシが付くことがあります。

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