ハルシャギク(園芸種)

ハルシャギクの花
写真 'ルーレット'
撮影時期 2016.6.15
栽培状況 秋まき後、庭植え

科名

キク科

属名

キンケイギク属
(ハルシャギク属)

学名

Coreopsis tinctoria

園芸分類

秋(春)播き一年草

別名

コレオプシス

原産地

北アメリカ

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

6月〜7月

【ハルシャギク(園芸種)について】

ハルシャギクの在来種は、元々は鑑賞用に導入されたものですが、今では野生化していて、空き地などで咲いていることがあります。しかし、花自体は蛇の目の大変美しいもので、咲きそろうと一段と見事です。

ハルシャギクの園芸品種には、赤色や蛇の目のないものがあります。また、矮性種もあり、大変丈夫ですので、花壇やプランターなどに植えて楽しめます。学名が同じなので、これらの園芸種もハルシャギクとしてもよいかとも思いますが、一般には、蛇の目が特徴の在来種をハルシャギクと呼んでいますので、ここでは、別に取り上げています。

なお、コレオプシスと表記されることがありますが、コレオプシスはキンケイギク属の属名で、一年草以外に宿根草もあり、非常に多様なものが含まれています。

【栽培メモ】

春播きでもよく咲きましたが、開花時期が遅くなり今一つというところでした。‘ルーレット'という品種を秋播きにしたところ、霜除けをしなくても冬を越し、よく咲いてくれました。

【育て方は下へ ↓ 】

【ハルシャギク(園芸種)の概要】

草丈

60〜80p程度になります。草丈30pほどの矮性の品種もあります。

花径は3〜4pぐらいで、赤や黄色の単色のものもあります。

ハルシャギクの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 弱い

暑さに弱く、夏を越せないので一年草として扱われます。耐寒性がありますので秋播きの場合、冬の霜除けは必要としません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ タネから育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Coreopsis・・・・・ギリシャ語の koris(ナンキンムシ)+ opsis(・・・に似た)が語源です。
※ 美しい花にしては変な学名ですが、果実が南京虫に似ていることがその由来です。

tinctoria・・・・・「染色用の」、「染料の」

【主な種類と品種】

‘ルーレット'

草丈が60〜80cmになります。赤色の花色に少し黄色が混じります。

‘マホガニーミジェット'

矮性で草丈は30pほどです。赤花の小輪をたくさん咲かせます。(写真中)

‘ゴールドスター'

同じく矮性で、黄色の小輪です。(写真:下)

‘マージグラス'

草丈60pほどで、細弁の黄花で基部にチョコレート色の蛇の目が入ります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 肥料は控えめにします。

タネまき

春播きの場合は3月下旬〜4月、また、秋播きの場合は9月下旬〜10月中旬ごろに播きます。直まきもできますが、育苗箱に播いて育てることができます。覆土はタネが隠れる程度にします。

発芽後、本葉が3〜4枚のころに3号のポリポットや小鉢に植え替えて、育苗します。

植え付け

ポットに根が回ったら花壇やプランターなどに定植します。秋播きの場合、そのままポリポットで育て、春に定植してもかまいません。

花壇に植える場合は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、庭土を深さ30cmほど耕してから植えつけます。

ハルシャギクの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

20〜25pとします。

植え場所・置き場所

日当たり水はけのよいところが適地ですが、半日陰程度でも栽培できます。土質を選ばず少々のやせ地でもよく生育します。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところで育てます。

日常の管理

高性の品種は草丈が高くなると倒れやすくなるので、支柱をしてやります。

冬の管理

耐寒性がありますので、花壇に植えても霜除け等は必要ありません。

肥料

無肥料でもよく育つので、庭植えの場合は施肥の必要はありません。肥料分が多くなると草丈が伸びすぎて高性の品種は倒伏しやすくなります。

鉢やプランターに植える場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を元肥として与え、後は、ときどき液肥を与えます。

病気・害虫

アブラムシが付くことがあります。

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