ハエマンサス

ハエマンサスの花
写真 ハエマンサス・ムルティフローラ
撮影時期 2003.6.18
栽培状況 鉢植え

科名

ヒガンバナ科

属名

マユハケオモト属

学名

Haemanthus spp.

園芸分類

夏(春)植え球根

別名

センコウハナビ

原産地

南アフリカ、熱帯アフリカ

主な用途

鉢植え

花期

6〜7月

【ハエマンサスについて】

ハエマンサスは、熱帯アフリカから南アフリカに自生するヒガンバナ科マユハケオモト属の球根(宿根草)で、夏に休眠する白花のマユハケオモト(H. albiflos)のほか、冬に休眠するタイプがあり、同じ属でありながら相当に変異があります。ここでは、マユハケオモト以外の種類について取り上げています。

冬に休眠する種類は、写真のムルティフローラ以外はなかなか球根が出回りませんが、ムルティフローラは、打ち上げ花火のようなという表現がピッタリくるような魅力のある花です。

【栽培メモ】

掲載している写真は8号鉢に3球植えたものですが、適期に植え付けましたので栽培は難しくありませんでした。

【育て方は下へ ↓ 】

【ハエマンサスの概要】

草丈

草丈は20〜50pほどです。

(主な種類と品種を参照してください。)

ハエマンサスの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 比較的強い

耐寒性はありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Haemanthus・・・・・ギリシャ語の haem(血、赤)+ anthus(・・・の花)が語源です。

multiflorus・・・・・「多花の」

coccineus・・・・・「深紅色の」

magnificus・・・・・「壮大な」、「壮麗な

【主な種類と品種】

ムルティフローラ
H. multiflorus

草丈は40pほどになります。6月下旬に咲きますが、葉が出てくるのがたいへん遅く、葉が少し伸び出した頃に花が咲きます。冬に休眠するタイプです。

ひとつの花は、花径5pほどの5弁の赤花です。花弁が糸のように細長く、その花がたくさん集まって15〜18pほどの球形になりますので花火のように見え大変豪華です。

コクシネウス
H. coccineus

アカバナマユハケオモトとも呼ばれるますが、その名とおり赤花で、夏に休眠するタイプです。

マグニフィクス
H. magnificus

春咲きの赤花です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

ここでは、冬に休眠するタイプのムルティフローラを中心に説明しています。

栽培のポイント

※ 耐寒性が弱いので鉢での栽培になります。

※ 球根の上部が見えるか見えないくらいの浅植えにします。

植え付け

園芸店やホームセンターで見かけることがありませんので、種苗会社やネットで購入して育てます。カタログでは春号に出ていますが、通常は、4月ごろに鉢に植えつけます。耐寒性が弱いので鉢での栽培になります。

鉢植えの用土

水はけのよいことが条件で、赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、パーライト(軽石砂)を6:3:1程度に混ぜた用土などを使います。

ハエマンサスの花

植え付けの深さ

深植えは避け、球根が見えるか見えないくらいの浅植えにします。

株間

5〜6号鉢に1球、8号鉢に3球が目安です。

置き場所

夏場以外は日当たりのよいところで育てます。長雨が予想されるときは、雨のかからないところに移した方が安全です。

植え替え

植え替えは、暖かくなってくる4月ごろに行います。

日常の管理

乾燥気味の育てることが大切で、過湿にすると失敗します。

また、春植え球根の多くは球根の肥培管理が不十分だと翌年花が咲きませんが、ハエマンサスも同様ですので、翌年も開花させるためには、花後の管理を怠らないようにします。

夏の管理

強い日差しを嫌いますので、夏は半日陰に置きます。

冬の管理

寒くなって来ると休眠期に入ります。葉が黄色くなり始めたら掘り上げて、暖かい室内で保管します。

鉢に植えたまま、春まで暖かいところで保管してもかまいません。水やりはしません。

肥料

植え付け時に緩効性の化成肥料を与え、後は、生育期間中に緩効性の固形肥料を定期的に置肥するか、液肥を月に2回程度与えます。

病気・害虫

ナメクジに注意します。

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