ハナナ

ハナナの花
写真 寒咲花菜
撮影時期 2012.3.11
栽培状況 秋まき後庭植え

科名・属名

アブラナ科
アブラナ属

園芸分類

秋まき一年草

別名

ナノハナ、ナバナ

原産地

ヨーロッパ

用途

庭植え

花期

12〜3月

【ハナナについて】

ハナナ(花菜)は、ヨーロッパ原産のアブラナ科アブラナ属の秋まき一年草です。広い畑にハナナが一面に咲いているところは、実に春らしい風景です。ハクサイと同じ仲間で、もとは縮緬白菜から改良されたといわれています。花つきがよく、葉は縮れています。

ハナナは野菜としても栽培されますが、花を楽しむ場合は、早咲きの寒咲き花菜がよく栽培されます。

【栽培メモ】

栽培自体は容易ですが、早播きしたときに害虫の駆除が追いつかず、ひどい目にあったことがあります。なお、上の写真は寒咲花菜ですが、定植が遅れたため、見ごろが3月になってしまいました。

【ハナナの概要】

草丈

50〜80cmほどになります。

黄色の小さな花がたくさん咲きます。タネをまく時期にもよりますが、早く播くと年内に開花します。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 弱い

耐寒性は非常に強く、温暖地では寒咲花菜が12月から咲き始めます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ タネから育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Brassica rapa var.amplexicaulis

学名の説明

Brassica・・・・・キャベツの古ラテン名に由来します。

rapa・・・・・「カブ」

amplexicaulis・・・・・「抱茎の」

【主な種類と品種】

ナノハナの中でも、一般に園芸用として栽培されるのはハナナと呼ばれる花つきのよい系統です。その中でも、寒咲花菜がよく栽培されます。伏見寒咲花菜や草丈の低い陽春という品種などがあります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 葉の食害が出始めたら早めに薬剤を散布します。

タネまき

9〜10月に播きます。移植を嫌うので、ポットに播くか直播します。直播の場合は、20cm間隔で3粒ほど播きます。ポットに播く場合も3粒ほど播き、覆土は2〜3mmとします。

いずれの場合も、発芽後順次間引きして、丈夫な苗を1本残します。

植え付け

ポットに播いた場合は、ポットに根が回ったら花壇やプランターなどに植え付けます。

花壇に植える場合は、植えつけ前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて、庭土とよく混ぜておきます。

定植する際は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れ、化成肥料も混ぜて、庭土を深さ30cmほど耕してから植えつけます。

ハナナの花

株間

15〜20cmほどにします。

植え場所

日当たりのよいところに植えつけます。

日常の管理

早く播いた場合は、アオムシなどに葉を食べられることが多くなります。

ひどいときには、瞬く間に被害が大きくなりますので、寒くなってくるまで油断しないようにします。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。

肥料

植え付け時に化成肥料を1u当たり30gほど入れ、後は、2月になったら追肥をします。

病気・害虫

アオムシやコナガなどの食害を受けやすいので、被害が出始めたら早めに薬剤を散布します。手遅れになると被害が大きくなります。

薬剤を使いたくないときは、草丈が低いうちは防虫ネットを使うと被害が軽減できます。

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