ハナズオウ(花蘇芳)

ハナズオウの花
写真 ハナズオウ
撮影時期 2001.4.3
撮影場所 田野町にて

科名・属名

マメ科
ハナズオウ属

園芸分類

落葉中木

別名

スオウ

原産地

中国

用途

庭植え

花期

3〜4月

【ハナズオウについて】

ハナズオウ(花蘇芳)は、いかにも春らしい花色がたいへん印象的な中国原産のマメ科の花木です。葉のないときに花が咲くので、美しさが一段と際立ちます。花を見なければマメ科とは気がつきにくいですが、マメ科特有の形をしている花を見れば、納得がいきます。

名前は、花の色が. 蘇芳(ずおう)染めの色に似ていることに由来します。 なお、スオウ(Caesalpinia sappan)はインドやマレー半島に自生するマメ科の小高木で、この木の心材に含まれる赤い色素が昔から染料として用いられ、これで染めたものを蘇芳(すおう)染めといいます。

なお、同属のアメリカハナズオウ(C. canadensis)は、北アメリカ原産の落葉高木で樹高は5〜6mほどになります。葉色の美しい園芸品種が流通しています。

【栽培メモ】

‘レッドキャンドル'は、植え付けてから3〜4年ほどするとよく花をつけるようになりました。葉がないときに花が咲くので花の美しさが際立ちます。

枝にたくさん付いた鞘を取ってしまうのが遅くなり、翌年の花付きが悪くなったことがあります。

【ハナズオウの概要】

ハナズオウの花

樹高

高さは2〜3m程度で、株立ち状になります。

葉が出る前に、紅紫色の花を枝いっぱいに花をつけますので、満開のときは見事です。

花色は、紅紫色以外にも白花があります。

また、最近では、赤い花の咲く品種も登場しています。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性、耐暑性とも強く北海道の一部を除いて全国で栽培できます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Cercis chinensis

学名の説明

Cercis・・・・・ギリシャ語の kerkis (職工あるいは織り手が使う杼) が語源です。
※ 種子のさやの形に由来します。ちなみに、杼(ひ)とは、織物を織るときに、経糸(たていと)の間に緯糸(よこいと)を通すのに使われる道具のことです。

chinensis・・・・・「中国の」

【主な種類と品種】

在来種の他に次のような品種があります。

アボンターレ

株元から花に覆われる珍しい品種です。

レッドキャンドル

花色が紅色の品種で、最近出回るようになった品種です。(写真:上から2枚目)

シロバナハナズオウ

白花の品種で、見かけることはほとんどありません。

【育て方と栽培のポイント】

栽培のポイント

※ 通常の剪定は、花芽が確認できる11月〜2月ごろに行います。

ハナズオウの花

植え付け

植え付けは、11〜12月又は3月頃が適期です。植え穴に腐葉土や完熟堆肥を入れ、庭土とよく混ぜて植えつけます。

植え場所

土質は特に選びませんが、日当たり、水はけがよいところに植えつけます。

日常の管理

花後に残る鞘を放置しておくと木の負担になって翌年の花付きに影響しますので、できれば、早めにとっておきます。

剪定

自然に樹形をつくっていきますので、通常は混みあったり、伸びすぎた枝を軽く剪定するぐらいで、強い剪定は不要です。

ただし、根元から出るひこばえは早めに切り取ります。また、強剪定をするのであれば、花後、すぐに行います。

花芽は、今年伸びた枝の葉腋につきますが、花芽のつく節には、葉芽はつきません。10月以降には花芽が確認できますので、通常の剪定は、11月〜2月ごろに行います。

剪定のポイントは、長い枝は、葉芽を残して切り詰め、混みあった枝や樹冠の内部の細い枝などを切り取るようにすることです。

ハナズオウの花

肥料

有機質の肥料を与えると花付きがよくなります。2月ごろに油カスと骨粉を等量に混ぜたものを施します。

木がある程度大きくなると、それほど肥料を与えなくてもよく咲いてくれるようになります。

病気・害虫

病害虫は、特にありません。たまに、アメリカシロヒトリが葉を食害することがありますので、見つけたら駆除しておきます。

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