ツルコザクラ

ツルコザクラの花
写真 ツルコザクラ
撮影時期 2018.4.25
栽培状況 鉢植え

科名

ナデシコ科

属名

サボンソウ属

学名

Saponaria ocymoides

園芸分類

多年草

別名

サポナリア・オキシモイデス

原産地

ヨーロッパ

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜6

【ツルコザクラについて】

ツルコザクラは、ヨーロッパ原産のナデシコ科サボンソウ属の多年草です。サボン草とも呼ばれるサポナリア・オフィシナリスの仲間で、シバザクラのように這性で、茎を広げて株を覆うように花が咲きます。

シバザクラより少し遅れた頃に開花が始まり、5弁の小さな花が株いっぱいに咲きます。成長が早く、よく分枝して広がりますのでグランドカバーにも向いています。

【栽培メモ】

苗を購入してプランターに植えて栽培したところ、よく咲いてくれました。ただ、寒さには強いですが、やや夏の高温多湿を嫌うようです。

【育て方は下へ ↓ 】

【ツルコザクラの概要】

草丈

5〜10cmほどです。

ピンクの小さい花が株を覆うように咲きます。花色は白、濃桃などもあります。

ツルコザクラの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い

耐寒性はありますが、やや夏の高温多湿を苦手とします。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(温暖地での夏越しは)やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Saponaria・・・・・sapo (石鹸)に由来します。

ocymoides・・・・・「Ocimum属(メボウキ属)に似た」
※ メボウキ属の中ではバジル(O. basilicum)がよく栽培されています。

【主な種類と品種】

サボンソウ属の仲間にはサポナリア・オフィシナリスがあります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 夏の高温多湿にやや弱いので、夏は半日蔭の涼しいところに置きます。

植え付け

春でも秋でも植えつけできますが、通常は、春に園芸店やホームセンターなどにポット苗が出ていますので、これを買って植え付けます。庭植えでも、プランターで育てるのにも向いていますが、夏の暑さを嫌うので、温暖地ではプランターで育てた方が幾分か夏越しがしやすくなります。

なお、横に広がりますので通常の鉢よりも、径が大きく、底の浅い丸形プランターが向いています。

鉢植えの用土

水はけのよい用土を使うことが大切です。赤玉土、鹿沼土、バーク堆肥(腐葉土)を4:3:3程度の割合にし、これに苦土石灰を少し混ぜた用土が一例です。

ツルコザクラの花

植え場所・置き場所

日当たりのよいところを好みますが、オフィシナリスと比較すると夏の高温多湿にやや弱いので、水はけがよく夏の西日が当たらないところに植えつけます。

プランターに植えている場合は、秋から春は日当たりのよいところで育てます。

植え替え

庭植えは、3〜4年は植えっぱなしにできます。広がりすぎたら株分けを兼ねて植え替えます。もっとも、温暖地の場合は、庭植えだと夏越しが難しくなります。

プランターに植えた場合は、毎年、又は2年に1回程度は株分けを兼ねて植え替えます。

日常の管理

庭植えの場合は、ほとんど手間がかかりません。

鉢植えは、過湿にならないようにします。できれば、梅雨時など長雨が続きそうなときは雨のかからないところに移した方が安心です。

夏の管理

夏の高温多湿にやや弱いので、プランターに植えている場合は、夏は半日蔭の涼しいところに置きます。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら午前中に水やりをします。

肥料

庭植えの場合は、ほとんど必要ありません。

プランターに植える場合は、植え付け、植え替え時に緩効性の肥料を与えます。後は、春と秋に緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

特にはありませんが、夏の高温多湿で株が蒸れてしまうことがあります。

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