チョウジザクラ

チョウジザクラの花
写真 チョウジザクラ
撮影時期 2017.4.1
栽培状況 庭植え

科名

ジンチョウゲ科

属名

ジンチョウゲ属

学名

Daphne genkwa

園芸分類

落葉低木

別名

フジモドキ

原産地

中国

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

3〜4月

【チョウジザクラについて】

チョウジザクラ(丁子桜)は、サクラという言葉が入っていますが、サクラの仲間ではありません。ジンチョウゲの仲間で、江戸時代初期に中国から入ってきた花木です。

別にチョウジザクラと呼ばれるサクラがあるので紛らわしいのですが、もっぱら、この名前で売られています。フジモドキという別名もありますが、「モドキ」というネーミングがセンスがないこともあって、この名前はあまり使われていません。

最近、園芸店でこの花を見かけてラベルを見たところ「長寿桜」となっていました。縁起のよい名前にするのも販売促進の一環ですし、多少は紛らわしさの解消につながるかもしれません。

【栽培メモ】

あまり場所をとりませんし、よい香りの淡紫色の花がなかなか魅力的な花木と言えます。ただし、鉢植えの株を庭に下ろしても、なかなかよく育ちません。

元々移植には弱いとされていますし、促成で鉢植えにされた株をよく根が張っていない状態で植え付けたのが原因ではないかと考えています。

【育て方は下へ ↓ 】

【チョウジザクラの概要】

樹高

1mほどになります。

葉が展開する前に、よい香りの淡紫色の花が咲きます。なお、花は有毒です。

チョウジザクラの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 (未確認)

耐寒性はあります。耐暑性も比較的強いとは思いますが、夏まで育てたことがないので未確認です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

(温暖地では)やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Daphne・・・・・・ギリシャ神話に登場する女神の名前であり、月桂樹の古ギリシャ名でもあります。
※ 葉の形が似ていることから転用されたものです。

genkwa・・・・・中国名の芫花(げんか)の音読みから

【主な種類と品種】

特にありません。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

植え付け

一般には、春先に、少し開花した株が園芸店やホームセンターなどに出ますので、これを買って植えつけます。ただし、多くは、あまり根の張っていない株をまとめて植え込んでいることが多く、この場合は、すぐに庭植えをせず、根鉢を崩さないようにして大きめの鉢に植え替えます。株を分けることも避けた方が賢明です。

一本植えで充実した株を入手した場合は、、根鉢を崩さないようにして、植え穴に腐葉土か完熟堆肥を入れて、庭土とよく混ぜ合わせてから植えつけます。秋まで待って、落葉後に植えてもかまいません。大株になると移植が難しいので、植え付け場所はよく選んで行います。

チョウジザクラの花

植え場所・置き場所

日当たりと水はけのよいところを好みます。特に、夏の強い日差しを嫌いますので、午後は日陰になるようなところを選びます。

日常の管理

鉢植えの場合は、過湿にならないよう表面の土が乾いてから水やりをします。

剪定

それほど大きくなりませんので、基本的に強剪定は必要ありません。強剪定をすると枯れ込むことがあるようです。

花後に、伸びすぎた枝などを軽く剪定します。花芽が7月頃にできるので、それ以降に剪定すると花芽を切ってしまうことになります。

肥料

12月〜1月頃に寒肥として有機質肥料を与えます。

病気・害虫

特にはないようです。

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