ツルハナシノブ Phlox stolonifera

ツルハナシノブの花
写真 ‘シアウッドパープル’
撮影時期 2017.4.14
栽培状況 庭植え
科名・属名

ハナシノブ科
クサキョウチクトウ属
(フロックス属)

宿根草

フロックス・ストロニフェラ

北アメリカ

庭植え、鉢植え

3〜4月

【ツルハナシノブについて】

ツルハナシノブは、北アメリカ原産のハナシノブ科クサキョウチクトウ属(フロックス属)の宿根草です。同じ属で、通常、宿根フロックスと呼ばれるパニキュラータ(P. paniculata)と異なり、這性で横に広がっていきます。

また、この属の宿根草としては他種も栽培されていますが、ツルハナシノブと呼ばれるのは本種(P. stolonifera)を指すことが多いようです。なお、「ハナシノブ」という和名がついていますが、ツル性のハナシノブ(Polemonium kiushianum)ということではありません。

栽培したところでは、暑さに多少弱いですが、水はけのよい用土に植え、夏は半日陰の涼しいところに置けば、夏越しはそれほど難しいことはありません。

【花の特徴と性質】

ツルハナシノブの花

草丈

地を這うように横に広がっていきます。

地際から10pほどの花茎を伸ばして、花を咲かせます。ひとつの花茎に2pほどの花が5〜6個集まって咲くために、草姿から想像するより、はるかに美しい花を咲かせます。

花色は、淡いブルーの涼しげな色の他に、濃いブルーやピンクの花色があります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性が強く、耐暑性もありますが、耐寒性と比較すると耐暑性はやや弱いと判断されます。

学名の説明

Phlox・・・・・・ギリシャ語の phlogos(炎)が語源です。

stolonifera・・・・・「匍匐(ほふく)茎のある」

【主な種類と品種】

淡いブルー、ピンクの2種類が園芸店やホームセンターなどで売られています。また、それ以外に、おぎはら植物園のカタログには、青紫の花が咲く‘シアウッドパープル’という品種が出ています。

【育て方と栽培のポイント】

植え付け

花壇に植えても、プランターに植えても楽しめます。ただし、それほど耐暑性が強くありませんので、関東以西の暖地の場合は、季節に応じて環境の変えられるプランター栽培が適していると言えます。

プランターに植える場合は、株が横に広がりますので、標準的なプランターよりも径が大きくて底の浅い丸形のプランターが適しています。

通常は、春に花の咲いた苗が売られていますので、これを買ってきて植え付けます。ポット苗のことが多いですが、この場合はできるだけ早く花壇やプランターに植えつけます。

ツルハナシノブの花

花壇に植えるときは、深さ20〜30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度のバーク堆肥(腐葉土)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土とバーク堆肥(腐葉土)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

30cmほどにします。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けますが、夏の西日が当たるようなところは避けた方が安全です。

鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きますが、夏場は半日陰若しくは午前中少し日が当たるようなところら置いて、夏の暑さと鉢が乾きすぎるのを防ぎます。

植え替え

花壇に植えている場合は、3〜4年ほどすると株が弱ってきますので、株分けを兼ねて植え替えます。

プランターに植えた場合も、2年に1回を目安に株分けして植え替えます。

日常の管理

伸びすぎた茎を切り戻す程度で、それほど手間はかかりません。

冬の管理

ツルハナシノブの花

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。

鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら暖かい日の午前中に軽く水やりをします。

ふやし方

株分けで増やします。また、伸びた茎を土の中に埋めておくとそこから根を出しますので、この部分を掘り取って増やすことができます。

肥料

花壇に植えている場合は、春と秋に緩効性の肥料を与える程度でよいと思います。

鉢やプランターに植える場合は、植え付け時の元肥のほかに、追肥として月に2回程度液肥を与えます。市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。

病気・害虫

ウドンコ病に注意する必要があります。ただし、あまり被害を受けたことはありません。

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