ツバキ Camellia japonica

ツバキの花
写真 ツバキ '大虹 '
撮影時期 2013.3.2
栽培状況 庭植え
科名・属名

ツバキ科
ツバキ属

常緑広葉低木〜高木

カメリア

日本

庭植え、鉢植え

2月〜4月

【ツバキについて】

ツバキは、春の花木の中でも最も代表的なもので、園芸品種の数の多さも、他の花木を圧倒しています。春の訪れを告げてくれるだけでなく、春には様々な花を付け、常緑の花木として、これ以上のものはありません。

園芸上、単にツバキと言えばヤブツバキの園芸交配種を指しますが、トウツバキやトウツバキとヤブツバキのく交配種もたくさんつくられています。

なお、ツバキに「椿」を当てるのは間違いだと牧野富太郎博士が述べられています。

大変古くから親しまれてきた花木で、特に江戸時代には今日まで栽培されている美しい品種がたくさんつくられています。また、アメリカなど海外でも育種が盛んに進められ、英名の美しい品種もたくさんあります。

私の庭にもたくさん椿を植えていますが、1月には‘大虹'という品種の花が咲き始め、次々と楽しませてくれます。

栽培したところでは、根付いてくれれば、後は、時機を見て剪定をするだけで手間がかかりません。

惜しむらくは、早咲きの品種は、春先に冷たい風が吹くと、せっかく咲いた花の外側が茶色に変色してしまうことです。

【花の特徴と性質】

ツバキの花

樹高

ヤブツバキは10mになるといわれています。

品種にもよりますが、園芸種は、剪定により2〜3m程度に抑えることができます。

古くからつくられてきただけに、一重咲き、八重咲き、千重咲き、唐子咲き、獅子咲きなどいろいろな花形があります。

色彩は、白、薄桃、桃色、赤、濃赤と比較的色幅が狭い気もしないではありませんが、絞り咲き、覆輪咲きなどバライティーに富んでいます。

色彩の幅が狭いと言いましたが、ヤブツバキにはなかった黄色のツバキの「金花茶」が中国で発見され大きな話題を呼びました。今では「金花茶」とヤブツバキの種間雑種も生まれています。

また、ベトナムで、黄色のツバキが発見されましたが、この品種とヤブツバキの種間雑種が出れば、ツバキもますますにぎやかになっていくものと思います。

耐寒性・耐暑性

耐寒性、耐暑性とも強いですが、ヤブツバキの北限は下北半島といわれています。

学名の説明

Camellia・・・・・チェコの G.J.Kamell への献名です。

japonica・・・・・「日本の」

【主な種類と品種】

園芸品種がたくさんありますので、気に入った花形、花色を選んで植えつけます。また、日本にはツバキの美しい原種がたくさんあり、最近でも、覆輪の「玉之浦」といった優れた品種が発見されるなどこの花の不思議な魅力を感じます。

【育て方と栽培のポイント】

植え付け

植え付けは、暖地では、春は4月、秋は9月のどちらでも可能ですが、寒地では春に植え込みます。

花壇に植えるときは、苗木の大きさにもよりますが、通常は、根鉢の2倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に3割程度の堆肥を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

ツバキの花

鉢植えの用土

鉢に植える場合は、赤玉土、鹿沼土、バーク堆肥(腐葉土)を等量に混ぜたものなどを使います。

植え場所・置き場所

寒さには強いですが、できれば北風の当たらないところに植えると、春先に花が傷まなくてすみます。

また、水はけのよくないところに植えると十分な生育は望めません。日当たりのよいところは勿論、半日陰のところでも十分に花を付けます。

むしろ夏の強い西日が当たらないところが植え付け後の生育がよいようです。

鉢植えも日の当たりのよいところに置きますが、夏の西日は避けるようにします。半日陰に置いても差し支えはありません。

植え替え

鉢植えは、2〜3年したら根詰まりしてきますので、4月ごろに植え替えます。

鉢から抜いて、古い土を三分の一ほど落として、新しい用土に植えつけます。

日常の管理

終わった花は、そのまま落ちてしまいますが、中には、枝に挟まって落ちないものもありますので、そうした花は早めに取り除きます。

また、落ちた花をそのままにしておくと花腐れ病の原因になったりしますので、できれば取り除いておきます。

剪定

自然に樹形ができていきますので剪定はあまり必要ではありませんが、剪定をするなら花後、あまり時期をおかないで行います。遅く剪定すると翌年花がつかなくなる恐れがありますので、秋以降の剪定は、必要最小限にとどめます。

また、木が大きくなりすぎたときは、全体を切り詰めて、仕立て直します。

冬の管理

耐寒性はありますが、鉢植えは霜の当たらないところに移します。

ツバキの花

ふやし方

気に入った品種があれば、新枝の固まる7月上旬に挿し木で増やすことができます。

肥料

鉢植えは4〜5月にお礼肥え、9月に追肥として、油粕と化成肥料を混ぜたものを施します。

庭植えの場合は、12月に寒肥を与える程度で、後はそれほど肥料を与えなくともよく育ちます。

病気・害虫

木に発生する病気は特にありませんが、花腐れ病が出ることがあります。また、チャドクガが発生して、葉を食いあらすことがありますので見つけ次第駆除します。そのままにしておくと葉が食い尽くされることがあります。

また、ルビーロウムシがつきやすい品種があります。

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