タイム

タイムの花
写真 タイム
撮影時期 2005.6.18
栽培状況 庭植え

科名

シソ科

属名

イブキジャコウソウ属

学名

Thymus

園芸分類

宿根草

別名

タチジャコウソウ

原産地

南ヨーロッパ

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

4〜5月

【タイムについて】

タイムは、南ヨーロッパ原産のシソ科イブキジャコウソウ属の宿根草で、古代ギリシャ・ローマ時代から利用されてきたハーブです。たくさんの種類がありますが、大きくは立性とほふく性のタイムに大別されます。

葉は、濃いグリーン、ライムグリーン、黄色の斑入り、白の斑入りなど、色の種類もたくさんあります。ハーブとしては、主に、葉、茎を生のまま、又は乾燥させて香辛料として使われます。

イブキジャコウソウは、日本に自生するタイムの仲間です。

【栽培メモ】

いずれも丈夫で、病害虫の発生もなく、育てやすいものばかりでした。ただし、夏の高温多湿がやや苦手のようで、蒸れて株が傷んでしまうことがありました。

【育て方は下へ ↓ 】

【タイムの概要】

草丈

15〜30pほどです。

極小さな花が咲きます。花色は白やピンクです。

タイムの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 比較的強い

耐寒性があり、耐暑性も比較的ありますが、夏の高温多湿をやや苦手とします。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

比較的やさしい

(※ 強い、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Thymus・・・・・ギリシャの植物名に由来します。

vulgaris・・・・・「普通の」、「通常の」

citriodorus・・・・・「レモンの香りのする」

thracicus・・・・・(ギリシャの)「トラキアの」

serpyllum・・・・・「そっと進む」という意味のギリシャ語に由来します。

【主な種類と品種】

コモンタイム
T. vulgaris

通常、単にタイムといえば本種を指します。最も一般的な立性のタイムで、草丈は30〜40pほどになります。和名をタチジャコウソウと言います。(写真:下)

レモンタイム
T. × citriodorus

名前の通り、爽やかなレモンの香りがします。葉につやがあり、花は淡いピンクの花が集まって咲きます。

ラベンダータイム
T. thracicus

ほのかにラベンダーの香りがする立性のタイムで、ピンク色の花が咲きます。

クリーピングタイム
T. serpyllum

その名のとおり這性のタイムです。同じような這性のタイムにロンギカリウスがありますが、こちらの方が花がよりきれいです。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 庭植えは、風通しのよいところが最適です。

タネまき

タネから育てるときは4〜5月に播きます。2.5号ほどのポリポットに播きますが、タネが小さいので覆土はせず、用土が乾かないように霧吹きで水やりをします。

植え付け

タネを播いて育てた場合は、ポットの底に根が回ったら定植します。

株分けしたものを植えつける場合は、春、秋いずれでもかまいません。

タイムは酸性土壌を嫌いますので、花壇に植えるときは、あらかじめ苦土石灰を撒いておきます。植え付けの際は、深さ20〜30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

タイムの花

株間

庭植えの場合は25〜30cm程度にします。鉢植えの場合は、30p程度の丸形プランターに植え付けます。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。また、蒸れに弱いので、風通しのよいところが最適です。

鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きますが、高温多湿を嫌いますので、夏場は半日陰に置きます。

植え替え

花壇に植えている場合は、株が混みあって弱ってきたら株分けをして植え替えます。

鉢やプランターに植えている場合は、根詰まりを起こさないよう毎年植え替えます。一まわり大きい鉢やプランターに植え替えるか、同じ鉢やプランターを使う場合は、株分けをして植え替えます。

植え替えの時期は、庭植え、鉢植えのいずれの場合も、3〜4月もしくは9〜10月が適期です。

日常の管理

過湿を嫌いますので、鉢土の表面が乾いてから水やりをします。

夏の高温による蒸れを防ぐため、夏前に切り戻しをしておきます。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、温暖地では、霜除け等の必要はありません。

鉢やプランターに植えている場合は、冬場の水やりは控えめにします。

ふやし方

春か秋に株分けして増やすことができます。株分け以外で増やす場合は、5〜6月頃に挿し芽が可能です。

肥料

丈夫でよく広がりますので、庭植えの場合は、あまり肥料は必要ありません。

鉢やプランターで育てる場合は、春と秋に緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

特にありません。

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