タカサゴフヨウ(高砂芙蓉)

タカサゴフヨウの花
写真 タカサゴフヨウ
撮影時期 2016.8.19
栽培状況 庭植え

科名

アオイ科

属名

ヤノネボンテンカ属

学名

Pavonia hastata

園芸分類

草本性低木

別名

ヤノネボンテンカ
(矢の根梵天花)

原産地

南アメリカ

主な用途

庭植え

花期

7〜9月

【タカサゴフヨウについて】

タカサゴフヨウ(高砂芙蓉)は、ブラジル、ボリビア、アルゼンチンなど南米原産のアオイ科ヤノネボンテンカ属の草本性低木です。アオイ科の仲間としては比較的小輪の花ですが、花の中心が黒紫色で案外目立ちます。

丈夫で、耐寒性もあり、こぼれダネで増えるのか、半ば野生化していて、土手の上など思わぬところで見かけたりすることがあります。上と下の写真は、庭の端からひとりでに生えた株が川べりにせり出して咲いているところを撮したものです。

ヤノネボンテンという別名は、葉がヤジリのような形をしていることから付けられたようです。タカサゴ(高砂)の由来は、未確認です。

【栽培メモ】

非常に丈夫で、枝もよく伸びますので、切り戻しをしてコンパクトにつくると、まとまって花が咲いてなかなか美しいものです。

少し困ると言えば、繁殖力が強いので増えすぎることでしょうか。とは言え、始末に困ると言うほどのことはありません。

【育て方は下へ ↓ 】

【タカサゴフヨウの概要】

草丈

1mほどです。

花径5〜6pの一重の花で、白い花弁の中心部が濃赤褐色をしています。

タカサゴフヨウの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性、耐暑性があります。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Pavonia・・・・・スペインの園芸家 Don Jose Pavon への献名

hastata・・・・・「鉾(ほこ)形の」
※ 葉の形状に由来します。

【主な種類と品種】

特にありません。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 繁殖力が強いので、広がりすぎないようにします。

植え付け

春が植え付けの適期ですが、温暖地では秋でも問題はありません。園芸店やホームセンターなどではほとんど販売されていませんので、株を分けをしてもらうか挿し木で苗をつくって植えつけるとよいかと思います。

植え付ける際は、深さ20〜30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土若しくはバーク堆肥を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

鉢植えの用土

赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

タカサゴフヨウの花

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

剪定

枝が伸びすぎて樹形が乱れたら、適宜に切り戻しをします。

また、冬が近づいたら、思い切って切り戻しておきます。冬に切り戻しができなかったときは、春先に行っても差し支えありません。

ふやし方

繁殖は、挿し木が容易です。新芽が固まってからバーミキュライトなどに挿すと簡単に発根します。

また、こぼれタネからひとりでに生えてきます。

冬の管理

耐寒性があリますので、戸外で冬を越します。

肥料

庭植えの場合は、ほとんど必要ありません。

鉢植えで育てる場合は、植え付け時に緩効料肥料を与えます。後は、生育期に液肥を月2回程度与えるか、緩効性の化成肥料を1〜2か月に1回ほど置肥します。

病気・害虫

特にないようですが、夏場、ハマキムシに注意します。

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