ダイヤーズカモミール

ダイヤーズカモミールの花
写真 ダイヤーズカモミール
撮影時期 2015.5.31
栽培状況 秋まき後、庭植え

科名

キク科

属名

カミツレモドキ属

学名

Anthemis tinctoria

園芸分類

秋まき一年草、宿根草、

別名

コウヤカミツレ、
アンテミス・ティンクトリア

原産地

ヨーロッパ

主な用途

庭植え

花期

5〜6月

【ダイヤーズカモミールについて】

ダイヤーズカモミールは、ヨーロッパ原産のキク科カミツレモドキ属の宿根草です。ただし、耐暑性が弱いことから関東以西の温暖地では秋播き一年草の扱いになります。

カモミールという名前が付いていますが、香りはほとんどありません。別名のコウヤカミツレとは、紺屋のカモミールという意味で、本種が草木染めの原料として利用されてことに由来します。

なお、カモミールと名の付くものには、ジャーマンカモミールローマンカモミールがあり、ハーブとしてよく栽培されています。

ダイヤーズカモミールは、黄色の花がたくさん咲いて美しいので、よく栽培されます。また、寒さに強く、丈夫で切れ込みのある葉もなかなか美しいものです。

【栽培メモ】

ダイヤーズカモミールは、本来は宿根草ですが耐暑性は弱く、写真の株も夏には枯れてしまいました。タネからでも容易に育てることができますので、温暖地では秋播き一年草と考えればよいかと思います。

【育て方は下へ ↓ 】

【ダイヤーズカモミールの概要】

草丈

摘芯をせずに育てると1m近くになりました。

花径3pほどの黄色の花が咲きます。オレンジ色の品種もあります。

ダイヤーズカモミールの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 弱い

耐寒性がありますが、耐暑性はさほどありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ タネから育てる場合:やさしい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Anthemis・・・・・ギリシャ語の anthemon(花)が語源です。

tinctoria・・・・・「染色用の」、「染料の」

【主な種類と品種】

黄色の花のほかにオレンジの花が咲く品種があります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

タネまき

発芽適温は15〜20度ですので9月下旬〜10月中旬にタネを播きます。タネが細かいので育苗箱などにタネが重ならないように播き、薄く覆土をします。寒地の場合は、春播きになります。

発芽後、本葉が2〜3枚になったらポットや小鉢に植え替えます。

植え付け

本葉が5〜6枚になって、ポットに根が回ってきたら花壇やプランターなどに定植します。

花壇に植える場合は、植え付け前に苦土石灰を1uあたり100gほど撒いて耕しておきます。植え付ける際は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植えつけます。

鉢植えの場合は、株が大きくなりますので、大きめの鉢やプランターに植え付けます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土、もしくは、赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

ダイヤーズカモミールの花

株間

定植後、しばらくはゆっくりと生育しますが、暖かくなると、どんどんと株が大きくなります。

ですので、花壇に植える場合は30pほどにします。

植え場所・置き場所

日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターも日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

宿根草ですので、開花後は地際から伸びた新芽を残し切り戻しをします。

ただし、温暖地では夏越しは困難です。

冬の管理

耐寒性がありますので、霜除け等は必要ありません。

肥料

花壇に植える場合は、植え込み時に化成肥料を1u当たり50gほど入れて庭土とよく混ぜておきます。追肥はほとんど必要ありません。

鉢やプランターの場合は、植え付け、植え替え時に緩効性肥料を与え、暖かくなったら液肥を月2〜3回与えます。

病気・害虫

暖かくなってくるとアブラムシが付くことがあります。

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