セイヨウサンザシ

セイヨウサンザシの花
写真 ‘ポールズスカーレット’
撮影時期 2018.4.20
栽培状況 庭植え

科名・属名

バラ科
サンザシ属

園芸分類

落葉中木

別名

メイフラワー

原産地

ヨーロッパの北部〜中部

用途

庭植え、鉢植え

花期

4〜5月

【セイヨウサンザシについて】

セイヨウサンザシは、ヨーロッパの北部から中部が原産のバラ科サンザシ属の落葉中木です。世界史にメイフラワー号が出てきたのをご存じだと思います。信仰の自由を求め、イギリスの清教徒がアメリカに渡ったときの船の名前ですが、このメイフラワーというのがセイヨウサンザシのことです。ヨーロッパでは春の代表的な花木で、5月に咲くところからこの名前がついています。

基本種は白花のようですが、園芸店やホームセンターでもっぱら販売されているのは、赤花の品種です。秋になると赤色の果実がたくさん付きます。

なお、サンザシ(山査子)(C. cuneata)は、中国原産の落葉低木で、薬用植物として植えられています。

【栽培メモ】

植えてから少し経っていますが、生育はゆっくりで、なかなか大きくはなりません。温暖地では生育が遅いのかもしれません。

花は、比較的よく咲きます。私の住んでいる香南市野市町では、4月下旬から咲き始めますが、5月にも咲いています。

【セイヨウサンザシの概要】

セイヨウサンザシの花

樹高

落葉中木で2〜3mほどになります。

原種は白花ですが、栽培されるのは桃紅色の八重咲きの品種が多いようです。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 比較的強い

耐寒性があり全国で栽培できます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Crataegus laevigate

学名の説明

Crataegus・・・・・ギリシャ語の kratos(力)+agein(持つ)が語源で、この木の材質が堅いことに由来します。

laevigate・・・・・「平らで滑らかな」、「平滑になった」

cuneata・・・・・「くさび形の」

【主な種類と品種】

手に入るのは‘ポールズスカーレット’という品種です。小さいときからよく花をつけます。また、赤い実もたくさん付きます。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 剪定はほとんど不要ですが、剪定する場合は花後、すぐに行います。

植え付け

庭植えのほか、生育がゆっくりですので、ある程度は鉢植えで育てることができます。落葉樹ですので、11〜12月又は2〜3月頃に植え付けます。

庭に植える場合は、苗木の大きさにもよりますが、通常は根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に3割程度の腐葉土若しくはバーク堆肥を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

セイヨウサンザシの花

鉢植えの用土

赤玉土、鹿沼土、バーク堆肥(腐葉土)を等量に混ぜた用土などを使います。

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、水はけがよく、午前中に日が当たるようなところに植え付けます。西日が当たるようなところは避けた方が賢明です。

鉢やプランターに植えた場合も、午前中に日が当たるようなところに置きます。

剪定

ゆっくり成長しますので剪定はほとんど不要ですが、剪定する場合は花後、すぐに行います。

日常の管理

花後、そのままにしていると実がたくさん付きますが、木が小さいうちは木の負担になりますので、早めに取っておきます

肥料

2月ごろに寒肥を与え、後は、花後に緩効性の化成肥料を与えます。

病気・害虫

カイガラムシが付くことがあります。

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