ストレプトカーパス

ストレプトカーパスの花
写真 ストレプトカーパス
撮影時期 2006.4.10
栽培状況 鉢植え

科名

イワタバコ科

属名

ストレプトカーパス属

学名

Streptocarpus x hybridus

園芸分類

多年草

別名

ヒメギリソウ、ケープ・プリムローズ

原産地

南アフリカ

主な用途

鉢植え

花期

4〜10月

【ストレプトカーパスについて】

ストレプトカーパスは、南アフリカやマダガスカルが原産のイワタバコ科ストレプトカーパス属の非耐寒性の多年草です。ヒメギリソウという和名がありますが、もっばらストレプトカーパスと呼ばれています。園芸種の多くは、この属の種間交配種ですが、無茎タイプはレキシー種(S. rexii)、有茎タイプはサクソルム種(S. saxorum)が基になって育成されています。

きれいな花を咲かせてくれますが、同じ科のグロキシニアと同様、耐寒性、耐暑性が弱いので環境適応力に乏しく、夏場の直射日光も嫌います。このため、鉢植えにして、室内で栽培されています。

【栽培メモ】

開花株を購入して育てていますが、手が回らずに長く育てるというところまで至っていません。

タネが手に入りましたので播いてみたところ、発芽はしましたが生育がとてもゆっくりで、思うような結果は残せませんでした。やはり、苗を買って育てた方が早道のようです。

【育て方は下へ ↓ 】

【ストレプトカーパスの概要】

草丈

有茎タイプの品種もありますが、園芸店やホームセンターで多く見かけるのは、葉がロゼット状に展開する品種で、茎が立ち上がることはありません。

無茎タイプは、写真のように株の基から花茎を数本伸ばして一重の花を横向きに咲かせます。花色は、白、ピンク、赤、青、紫と多彩です。

花径は大輪で5〜7pほどのものを多く見かけますが、2〜3pの小輪のものもあります。

ストレプトカーパスの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 比較的強い

耐寒性はありません。できれば10度、最低でも6〜7度くらいは必要です。また、暑さにも弱く、夏の直射日光を嫌います。逆に言うと、室内の栽培に向いた鉢花とも言えます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:比較的やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:かなり難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Streptocarpus・・・・・ギリシャ語の strepto(ねじれた)+ carpos(果実)が語源です。
※ 果実が熟するにつれてねじれてくることに由来しています。

rexii・・・・・(※ 不詳)

saxorum・・・・・「岩」、「石」

hybridus・・・・・「雑種の」

【主な種類と品種】

無茎タイプ

通常売られているのはほとんどがこのタイプで、ロゼット状です。

有茎タイプ

茎が伸びるタイプで、花が葉腋につきます。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 秋から春の間は、日当たりのよい室内で育てます。

※ 過湿を嫌いますので、やや乾燥気味に育てます。

植え付け

寒さに弱いので、鉢植えでの栽培になります。

園芸店やホームセンターなどでよく見かけますが、植えつけの時期としては3月中旬又は9月頃が適期です。植え付けの際、深植えにならないよう注意します。

鉢植えの用土

通気性がよく水はけのよい用土を使います。赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、パーライト(軽石砂)を6:2:2程度に混ぜた用土が一例です。

ストレプトカーパスの花

置き場所

秋から春の間は、日当たりのよい室内で育てます。レースのカーテン越しの日が当たるところが最適です。

植え替え

根詰まり気味になってきたら、一回り大きい鉢に植え替えます。時期は、3月中旬又は9月頃が適期です。

日常の管理

過湿を嫌いますので、葉が少ししおれる程度になって水やりをした方が安全です。また、葉に水がかからないようにします。

有茎種は、株が徒長して草姿が乱れたら、寒さが来る前に切り詰めておきます。

花がらは、早めに取っておきます。結実させると株が弱ります。

夏の管理

強い日射しが当たると葉焼けを起こしますので、夏は戸外の涼しい日陰に置くか、寒冷紗などで遮光します。

ストレプトカーパスの花

冬の管理

耐寒性がないので、外に置いてある株も寒くなってきたら室内に取り込みます。6〜7度あれば冬を越します。

冬の間は、水やりは控えめにします。

ふやし方

有茎種は、挿し芽で増やすことができます。6月ごろに本葉を3〜4枚以上付けた挿し芽をつくり、バーミキュライトなどに挿しておきます。

無茎種は、6月〜7月ごろに葉挿しで増やすことができます。

肥料

春と秋の生育期間中は、月に2〜3回程度液肥を与えます。

病気・害虫

ハダニが付くことがあります。ただし、花に薬剤を散布すると傷みますので注意します。

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