スミレ Viola

スミレの花
写真 ヒラツカスミレ ‘ウスベニヒゴ’
撮影時期 2018.2.22
栽培状況 鉢植え
科名・属名

スミレ科
スミレ属

園芸分類

宿根草

別名

(特にありません)

原産地

日本ほか

用途

庭植え、鉢植え

花期

3〜4月

【スミレについて】

日本には50種とも60種ともいわれるほどたくさんのスミレが自生しています。単にスミレと言う場合、春に農紫色の花を開かせる Viola mandshurica (写真:下)を指しますが、ここではそれ以外の種類も取り上げています。

なお、種苗会社のカタログを見るとたくさんの種類が出ていますが、暖地で育てる場合は、高山性のものは避けた方が安全です。

和名の由来についてはいろいろな説がありますが、一説には、花の形が墨つぼの墨さしに似ているから「スミレフデ(墨入筆)」となり、それが変じたものと言われています。

上の写真の‘ウスベニヒゴ’は、親株はどこに行ったのかわからなくなりましたが、シロスジアマリリスの鉢に残っていて、美しい花が咲きました。種間交雑種ですがタネができるようですので、こぼれダネから芽を出したのではないかと思っています。

【花の特徴と性質】

スミレの花

草丈

10pほどです。

スミレの種類によって白、桃色、紫、青紫、黄などがあり、ぼかしが入るものなど変化に富んでいます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性は強いですが、高山種は耐暑性はあまり強くありません。

学名の説明

Viola・・・・・本属の植物の古ラテン名が属名になっています。

mandshurica・・・・・「満州の」

grypoceras・・・・・「曲がった角の」

chaerophylloides・・・・・「Chaerophyllum 属に似た」
※ チャエロフィラム属は、セリ科に含まれる属の一つです。

pedata・・・・・「鳥足状の」

eizanensis・・・・・「比叡山の」

【主な種類と品種】

タチツボスミレ
V. grypoceras

ごくごく一般に見られるスミレです。花色は薄い紫です。(写真:中)

ヒゴスミレ
V. chaerophylloides var. sieboldia

葉が五裂になりきれいです。白花ですがとてもよい香を持っています。

ヒラツカスミレ

ヒゴスミレとエイザンスミレとの自然交雑種で、ヒゴスミレのよい香りを引き継いでいます。‘ウスベニヒゴ’がよく栽培されています。

トリアシスミレ
V. pedata

北米原産のスミレで、名前の由来は、葉が鳥の足のような形をしていることからきています。

エイザンスミレ
V. eizanensis

丸弁のピンクの大きな花が咲きます。比叡山に咲いていたことからこの名前があります。

【育て方と栽培のポイント】

以下は、一般的なスミレの栽培法です。

植え付け

春は2〜3月、秋は9〜10月が適期とされています。小さな鉢やポット苗に植えられた株を購入したときは、できるだけ早く、根鉢崩さないように一回り大きい鉢に植え付けます。

庭植えもできますが、株が小さく、他の植物に負けてしまう恐れがあります。また、株の寿命も短いので、いつの間にかなくなってしまうことが少なくありません。と言うことで、鉢植えにして育てた方が安全と言えます。

スミレの花

鉢植えの用土

水はけのよい用土を使います。赤玉土、鹿沼土、バーク堆肥(腐葉土)を等量に混ぜたものが一例です。使用する鉢は、浅めのものは避けるようにします。

植え場所・置き場所

開花期までは日当たりのよいところで、その後は半日陰が適しています。また、10〜11月になったら半日陰に戻します。

株間

10pほどにします。

植え替え

根がよく張りますので、毎年植え替えます。時期は、植え付けの時期と同じ頃に行います。

日常の管理

鉢植えの場合、夏は夕方たっぷり水やりし、冬は乾燥気味にします。

夏の管理

夏は、直射光を避け、明るい日陰に置きます。

ふやし方

根伏などで増やします。タネが採れれば、タネを播いて増やすことができます。

タネは、一般的には、閉鎖花(花を咲かせずにタネを作る花)がはじける前に採って、すぐにまきます。なお、種類によっては、すぐに発芽しないものもあります。

肥料

植えつけ後、緩効性肥料を置き肥します。また、花後に液肥を与えます。

病気・害虫

アブラムシが発生することがあります。

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