シデコブシ

シデコブシの花
写真 シデコブシ
撮影時期 2016.3.21
撮影場所 香南市野市町にて

科名

モクレン科

属名

モクレン属

学名

Magnolia stellata

園芸分類

落葉中木

別名

ヒメコブシ

原産地

日本

主な用途

庭植え

花期

3月

【シデコブシについて】

シデコブシは日本原産のモクレン科モクレン属の落葉中木で、別名をヒメコブシと言います。コブシ(M. kobus)ほど大きくならないので庭木としてよく植えられています。とは言え、コブシと比較してということで、シデコブシもそれなりのスペースは必要です。

シデコブシの変種のベニコブシ(M. stellata var. keiskei)は、ヒメシデコブシとも言います。シデコブシより小型で、花が淡紅色で美しいことから、こちらもよく植えられています。

ところで、シデコブシのシデは、「四手」、すなわち、玉串やしめなわなどにつけて垂らす紙のことで、花がこの四手を思わせることからシデコブシと呼ばれるようになったと言われています。

なお、コブシの花がたくさん咲くと豊作になるといわれていますが、このコブシというのは、つぼみや果実の形が握りこぶしに似ているのでこの名が付いています。

【栽培メモ】

ベニコブシを庭に植えていますが、植えてから10年以上経つものの、それほど大きくなりませんので狭い場所でもなんとか収まっています。

【育て方は下へ ↓ 】

【シデコブシの概要】

樹高

シデコブシは、コブシよりも小型で、3m程度になります。

コブシの花は白色ですが、シデコブシは白色、あるいは白に近いごく淡い紅色です。変種のベニコブシは淡紅色の花が咲きますが、花色には濃淡があります。

ベニコブシの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性に優れ北海道でも植栽が可能とされています。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Magnolia・・・・・フランスの植物学者ピエール・マグノル(P. Magnol)への献名

stellata・・・・・「星状の」

kobus・・・・・日本名のコブシが語源です。

【主な種類と品種】

シデコブシの仲間です。

コブシ
M. kobus

日本原産の10mを超える高木で、花は花径10pほどの白花で、わずかに紅色を帯びています。

シデコブシ
M. stellata

日本原産で、コブシよりも花弁が多く、12〜18花弁の白色、あるいは白に近いごく淡い紅色の花が咲きます。

ベニコブシ
M. stellata var.keiskei

シデコブシの変種で、樹は小型で花も少し小さいですが花弁の外側が淡紅色です。(写真:下)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 剪定は、木が大きくなりすぎたときにだけ行います。

植え付け

シデコブシは勿論、ベニコブシも木があまり大きくならないとはいえ、鉢植えでは難しいと言えます。植えつけは、2月〜3月中旬が適期です。

苗木の大きさにもよりますが、通常は根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に三分の一程度の腐葉土もしくはバーク堆肥を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

シデコブシの花

植え場所

多少湿り気があり適度に日の当たる場所が最適です。

剪定

自然に樹形がまとまってきますので、剪定はあまり必要ありません。

木が大きくなりすぎたり、枝が伸びすぎて樹形が乱れたときに行いますが、時期は12〜1月頃、もしくは花後に行います。冬に剪定するときは花芽が確認できますので、強剪定でなければ、できるだけ花芽を残すようにします。

肥料

幼木の時期に、1月〜2月に油かすに骨粉を混ぜたものを株元に施します。木がある程度大きくなってきたら肥料は必要ありません。

病気・害虫

カイガラムシが付くことがあります。

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