シクンシ

シクンシの花
写真 シクンシ
撮影時期 2022.9.9
栽培状況 鉢植え

科名・属名

シクンシ科
シクンシ属

園芸分類

つる性木本

別名

インドシクンシ

原産地

熱帯アジア

用途

鉢植え

花期

8〜9月

【シクンシについて】

シクンシは、熱帯アジア原産のシクンシ科シクンシ属のつる性木本で、耐暑性は強いですが耐寒性はありません。適温であれば丈夫で生育も旺盛で、現地では野生化している例もあるようです。

シクンシの花は白から徐々に赤くなっていきますが、花が賑やかに咲きますのでとても美しく、また、強くはありませんがよい香りを持っています。ただし、耐寒性がないことから、あまり栽培されることはないようです。

なお、シクンシという名前は、「使君子」という漢名の生薬名に由来しています。この生薬は、回虫の駆除薬や下痢止めに薬効があるとされています。

【栽培メモ】

つる性ですのでブーゲンビレアに準じた栽培でよいのかなと思って室内に入れていましたが、残念ながら、春になっても芽を吹くことはありませんでした。すっかり諦めて処分をしようかと思っていたら、7月になって木の基のところからたくさん芽が出てきました。

その後の生育は早く、8月中旬には購入したときと同じような枝振りになり、9月にはとてもよく咲きました。つぼみが付くと枝の伸びも落ち着き、1.2mのあんどん支柱に収まっています。

【シクンシの概要】

シクンシ

樹高

沖縄などの特に暖かい地域では3〜5mほどにつる状に伸びるようです。もっとも、耐寒性が弱く生育期間が限られますので、通常の鉢栽培では、1.2〜1.5mのあんどん支柱に収まります。

花は咲き始めが白、そしてピンク、赤へと花色が変化します。また、花は、強くはありませんがよい香りを持っています。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 強い

耐暑性は強いですが、耐寒性はありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(冬の保温ができれば)比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Combretum indicum

学名の説明

Combretum・・・・・他の属のつる性植物のラテン古名に由来します。

indicum・・・・・「インドの」

【主な種類と品種】

シクンシ属の中で観賞用に栽培されているのは本種だけのようです。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 芽を吹くのがかなり遅いので、それまで辛抱強く待ちます。

植え付け

耐寒性がないので鉢植えでの栽培になります。つる性ですので、通常はあんどん仕立てにして育てます。

鉢植えの用土

土質は選ばないようです。赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜた一般的な用土に植えていますが、特に問題はありません。

シクンシ

置き場所

日当たりを好みますので、日当たりのよいところで育てます。日当たりが悪いと花つきが悪くなります。

植え替え

根の張りがよいので、できれば毎年、少なくても2年に1回は植え替えるようにします。

日常の管理

夏場は鉢土が乾燥しやすいので、水やりが抜からないようにします。

花が密に咲きますのでとても美しいのですが、終わった花が他の花に引っかかって、なかなか下に落ちません。そこで、ときどき軽く枝を揺すって終わった花を落としてやると、長い間きれいな状態で鑑賞できます。

剪定

温室は別ですが、通常の栽培では室内でも冬になると枝が枯れ込みます。しかし、株元から30pほど残して切り戻しておけば、翌年の夏には残していたところから芽が出てきます。

冬の管理

耐寒性が弱いので冬は室内に取り込み、水やりはごく控えめにします。耐寒性が弱いので、葉を落とし枝も枯れ込みますが、なんとか冬を越すことができます。

肥料

芽が見えてきたら、それから10月ごろまで緩効性の固形肥料を定期的に置肥します。

病気・害虫

特にはないようです。

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