サマーヒヤシンス

サマーヒヤシンスの花
写真 ガルトニア・カンディカンス
撮影時期 2022.7.12
栽培状況 鉢植え

科名

ユリ科

属名

ガルトニア属

学名

Galtonia candicans

園芸分類

春植え球根

別名

ガルトニア、ツリガネオモト

原産地

南アフリカ

主な用途

庭植え

花期

6〜8月

【サマーヒヤシンスについて】

サマーヒヤシンスは、南アフリ力原産の春植え球根で、属名のガルトニアで呼ばれることもあります。通常は、カンディカンス(Galtonia candicans)がサマーヒヤシンスと呼ばれるようですが、同属のヴィリディフローラ(G. viridiflora)もサマーヒヤシンスと呼ばれることがあります。

サマーヒヤシンスというネーミングは、その姿がヒヤシンスに似ているところからきているとされていますが、実際は、写真のようにヒアシンスにはあまり似ているとは言えません。

【栽培メモ】

カンディカンスを庭植えにしたところ、6月になると花茎が立ち上がってきて、よく咲いてくれました。その後、球根を掘り上げなかったので、2年目には芽が出てきませんでした。

2022年は鉢植えで育てましたが、こちらは葉が枯れ始めてから雨のかからないところに置いていました。植え替えをしなかったですが、翌年には芽を出してきました。ですので、庭植えにした場合、温暖地では、休眠期になったら掘り上げる必要があると思われます。

ヴィリディフローラは、鉢植えにして育てましたが、購入した3球のうち開花したのは1球だけでした。よい球根でしたが、温暖地ではやや育てにくいのかもしれません。

【育て方は下へ ↓ 】

【サマーヒヤシンスの概要】

草丈

草丈は60p〜1mほどになります。

長い花茎を伸ばして、白い釣り鐘状の花を下向きに咲かせます。ひとつの花茎に15輪ほど咲きます。花には香があるとされていますが、咲いた花には残念ながら香りはありませんでした。

サマーヒヤシンスの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 (追試をしてみます)

耐寒性が強く露地で越冬できますが、高温多湿が苦手です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Galtonia・・・・・イギリスの人類学者 Francis Galton に因みます。

viridiflora・・・・・「緑花の」

candicans・・・・・「白い」、「純白色の」

【主な種類と品種】

カンディカンス
candicans

草丈は80p〜1mほどで、白いふっくらとした花が咲きます。(写真:上の2枚)

ヴィリディフローラ
viridiflora

草丈は60pほどで、やや緑がかった花で、カンディカンスよりは小さいです。(写真:下)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 庭植えにした場合は、花後に葉が枯れてきたら掘り上げる必要があります。

植え付け

植付けは4月が適期です。花壇に植える場合は、腐葉土(又はバーク堆肥)と緩効性の化成肥料を入れて、庭土を深さ30cmほど耕してから植えつけます。

鉢植えの用土

市販の園芸用培養土、もしくは、赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

植え付けの深さ

庭植えの場合は10p、鉢植えの場合は5pを目安にします。

サマーヒヤシンスの花

株間

庭植えの場合は、15p間隔とします。鉢植えの場合は、カンディカンスは8号鉢に3球、ヴィリディフローラは7合鉢に3〜4球が目安です。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢に植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

鉢やプランターに植えた場合は、過湿にならないようにします。

強風が吹くと、伸びた花茎が折れることがありますので、支柱をすると安心です。

休眠期の管理

高温多湿が苦手なので、温暖地で庭植えにした場合は、葉が枯れてきたら掘り上げるようにします。

鉢やプランターに植えた場合は、葉が枯れてきたら水やりを止め、雨のかからないところで春の植え替え時期までそのまま保管します。

肥料

庭植え庭植えとも、植え付け時に緩効性の化成肥料を与えます。

鉢植えの場合は、追肥として4〜6月に緩効性の固形肥料を置肥をするか、液肥を月に1〜2回ほど与えます。

病気・害虫

アブラムシが付くことがあります。

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