サルスベリ

サルスベリの花
写真 サルスベリ
撮影時期 2011.8.14
撮影場所 野市町にて

科名・属名

ミソハギ科
サルスベリ属

園芸分類

落葉高木

別名

百日紅

原産地

中国南部

用途

庭植え

花期

7〜9月

【サルスベリについて】

サルスベリ(百日紅)は、中国南部原産のミソハギ科の落葉高木です。夏に咲く花木としてはキョウチクトウと並んで最も代表的なのです。病害虫に少し弱く、キョウチクトウほどの強さはないように感じますが、花の美しさでは負けてはいません。

散れば咲き散れば咲きして百日紅 千代女

この俳句にあるように、サルスベリは、花期がとても長いので、百日紅と呼ばれています。

本来は落葉高木ですが、矮性の品種もいろいろ出回っていますので、狭い庭でも花を楽しむことができます。また、サルスベリは、ウドンコ病に弱かったですが、最近はウドンコ病に強い品種も出ています。こうした品種が普及してくれば、「サルスベリはウドンコ病に弱い」という考えは過去のものになるのではないかと思われます。

なお、種小名は、indica で「インドの」という意味ですが、インドでの植栽も多いものの、実際は中国南部と言われています。

【栽培メモ】

かなり木が大きくなりますので、植え場所がなくためらっていましたが、矮性の品種が出てきたので庭に植えています。毎年、強めの剪定をしながら育てていますので、それほどスペースを必要とせず助かっています。

【サルスベリの概要】

サルスベリの花

樹高

4〜6mなりますが、矮性種では1m程度です。単独で植えた方が見栄えのする花木です。

名前の由来は、幹がすべすべしているところから来ています。

枝先に円錐形の大きな花房をつくります。花弁は6弁で周辺が波打っています。

白、桃、淡紅、紅、藤色などの色のほか、覆輪の花もあります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

寒地以外では問題はないですが、仙台以北はやや難しいと言われています。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Lagerstroemia indica

学名の説明

Lagerstroemia・・・・・リンネの友人の M. von Lagerstroem への献名

indica・・・・・「インドの」

【主な種類と品種】

'夏祭り'

赤に白の覆輪のある2色咲きです。1才性で若木より花をつけます。

'ディアルージュ'

濃い紅色の品種でウドンコ病に強い品種です。

'ディアパープル'

明るい紫色の花でウドンコ病に強いのは同様です。

'ペチートレッド'

緋紅〜紅色の花で樹高2mほどのやや矮性の品種です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

サルスベリの花

栽培のポイント

※ 矮性種以外は、冬場に強剪定をします。

※ ウドンコ病に強い品種を選ぶと管理が楽です。

植え付け

落葉樹ですので、11月中旬〜12月又は2〜3月ごろが植えつけの適期です。混植を嫌いますので独立樹にして育てます。

苗木の大きさにもよりますが、通常は、根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、腐葉土(又はバーク堆肥)を十分に入れ庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。植えた後は、タップリと水やりをしておきます。

通常は庭植えで育てますが、矮性の品種を選べば、鉢植えで育てることもできます。

植え場所

日当たりと排水のよい場所に植えつけます。日当たりが悪いと花付きが悪くなります。

剪定

矮性種以外は、春に伸びる枝が1m程度ないとよい花が咲きませんので、冬場に強剪定をします。また、花の咲いた枝は、付け根から切り取っておきます。

地際から出てきたヒコ生えは、早めに切り取っておきます。

矮性種は、強剪定の必要はありません。それでも放任するとよい花が咲きませんので、小枝は剪定しておきます。

サルスベリの花

肥料

1〜2月頃に、油かすと化成肥料を等量にしたものを2〜3握り、根の周辺に施します。

病気・害虫

サルスベリの大敵にウドンコ病があります。また、スス病が発生したり、カイガラムシが付くことがあります。

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