コバノセンナ

コバノセンナの花
写真 コバノセンナ
撮影時期 2005.11.8
撮影場所 高知市にて

科名

マメ科

属名

センナ属

学名

Senna pendula
(= Cassia coluteoides)

園芸分類

落葉中木

別名

カッシア

原産地

ブラジル、アルゼンチン

主な用途

庭植え

花期

10月

【コバノセンナについて】

コバノセンナは、南米原産のマメ科センナ属の花木です。カッシアと呼ばれることもありますが、今はセンナ属とされています。コバ(小葉)というのは、この属の中では葉が小さいからだと思われます。

なお、ハナセンナと呼ばれることがありますが、ハナセンナは、アンデスノオトメと呼ばれている同属の S. corymbosa の方で、混乱している向きもあります。

耐寒性はやや弱いですが、温暖地では庭植えできます。香南市野市町周辺でも秋になると庭植えのコバノセンナを見かけますが、花の少ない時期に黄金色の花が一面に咲くので、思わず目を見張るほどの美しさです。なお、アンデスノオトメの方は開花時期がコバノセンナよりも早くなります。

【栽培メモ】

以前、ハナセンナとコバノセンナの幼木を買って植えたところ、どちらも霜除けをしていなかったのでハナセンナは大丈夫でしたが、コバノセンナは寒さで枯れてしまいました。このことから、二つを比べるとコバノセンナの方が少し耐寒性が弱いと思われます。

ですので、幼木は霜除けをする必要があります。もっとも、暖冬傾向の続く最近では、少し状況が異なるのかもしれません。

【育て方は下へ ↓ 】

【コバノセンナの概要】

コバノセンナの花

樹高

露地植えで、3mほどになった木を見かけます。大きく広がりますので、相当のスペースが必要です。

枝先に黄金色の花が大きな房状になって咲くので、大変きれいです。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い

耐寒性が比較的弱く、関東以西の温暖地以外は庭植えは困難です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Senna・・・・・アラビア語で「棘のある低木」を意味します。

pendula・・・・・「ぶら下がった」

Cassia・・・・・桂皮(シナモン)の古名から転用されたものです。

coluteoides・・・・・「ボウコウマメ属に似た」

【主な種類と品種】

センナ属の中で栽培されているのは、比較的耐寒性のある次の2種類です。

コバノセンナ
S. pendula

センナ属の中で、最もよく見かける種類で、花径は3〜4cmの黄色花が咲きます。2本の湾曲した雄しべが特徴です。

ハナセンナ
S. corymbosa

「アンデスノオトメ」とも呼ばれる種類で、花径3cmほどの黄色の花がコバノセンナよりも早く咲き始めます。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 日当たりがよく、寒い北風が当たらないようなところに植え付けます

植え付け

園芸店やホームセンターなどでは、秋に開花株が鉢植えで売られていますので、これを買って植え付けることになります。

木が大きくなりますので、鉢植えでは難しく、庭植えに向いています。ただし、ある程度の大きさになるまでは鉢植えができますし、秋に開花株を購入したときは、寒さにやや弱いので、すぐに庭に植えせず、鉢植えのまま育てて、春になって定植した方が安全です。

庭に植える場合は、苗木の大きさにもよりますが、通常は根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

コバノセンナの花

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、日当たりがよく、寒い北風が当たらないようなところに植え付けます。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

剪定

剪定は花後に行います。鉢植えの場合も、花後に刈り込みをして、温暖地以外は寒くなってきたら室内に取り込みます。

冬の管理

関東以西の温暖地でも、幼木の場合は霜よけをした方が無難です。

鉢植えは、霜の当たらない軒下など置きますが、寒さの厳しいときは室内に取り込みます。

肥料

マメ科の樹木なので、庭植えの場合は肥料は必要としません。

鉢植えの場合は、春と秋に緩効性の固形肥料を置肥をしますが、量は控えめにします。

病気・害虫

特にないようです。

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