クルシアネラ

クルシアネラの花
写真 クルシアネラ
撮影時期 2004.5.2
撮影場所 秋まき後、庭植え

科名

アカネ科

属名

プオプシス属

学名

Phuopsis stylosa

園芸分類

秋まき一年草、多年草

別名

フォプシス
ハナクルマバソウ
アケボノムグラ

原産地

コーカサス〜イラン西北部

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜6月

【クルシアネラについて】

クルシアネラ(クルキアネラ)は、コーカサスからイラン西北部が原産のアカネ科の多年草です。這性で、ピンクの花が美しいので、グランドカバーとしても大変優れていると思います。ただし、夏の高温多湿に弱く、温暖地の場合は宿根しにくいことから、秋まき一年草の扱いになります。

クルシアネラ(クルキアネラ)というは、旧の属名からきていて、今は、フオプシス属になっています。和名をアケボノムグラ(曙葎)と言いますが、葎というのは「荒れ地や野原に繁る雑草の総称」(広辞苑)です。また、ハナクルマバソウ(花車葉草)と言う呼び名もあります。

【栽培メモ】

9月下旬に播いたところ発芽も良好で、順調に育って写真のように咲いてきました。ところが、さあ、これからというところでしたが気温が上がるにつれて、だんだん元気がなくなってしまいました。暑さが原因と思われます。

余談になりますが、タキイ種苗からはプオプシスという学名で売られていたので、クルシアネラとは別物かと勘違いして、苗を購入したことがあります。

【育て方は下へ ↓ 】

【クルシアネラの概要】

草丈

ほふく性で、横に伸びますので、せいぜい15pほどでしょうか。

とても小さな花が集まって、球状に咲きます。何となくペンタスを小さくしたような花形です。花色はピンクです。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 弱い

耐寒性は強いですが、高温多湿が苦手です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

(温暖地では)やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Phuopsis・・・・・ギリシャ語の phu(セイヨウカノコソウの1種)+ opsis(似た)が語源です。

stylosa・・・・・「花柱のある」

【主な種類と品種】

この属では、本種だけが流通しているようです。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

タネまき

発芽適温は20〜25度ですので、9月中旬〜10月上旬がタネまきの適期です。やや高温性なので、遅れると発芽しにくくなるようです。また、播く時期が遅くなって育苗が遅れると、翌年の春の開花は難しくなってしまいます。

箱まきにして、覆土は2mmほどにします。発芽後、本葉が2〜3枚になったらポリポットに植え替えて苗を育てます。

植え付け

ポットの底に根が回ってきたら花壇やプランターなどに定植します。

鉢植えの用土

赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものにパーライトを2割ほど加えた用土などを使います。

株間

20〜25pほどにします。

クルシアネラの花

植え場所・置き場所

温暖地の場合、庭に植えるときは落葉樹の下などが適しています。少なくても、西日が当たるようなところは避けるようにします。

鉢やプランターで育てる場合は、初夏がくるまでは日当たりのよいところに置くようにします。

日常の管理

プランターなどに植えるときは、過湿にならないよう注意します。

夏の管理

暑さに弱いので、初夏になったら鉢やプランターは半日陰の涼しいところに、真夏は明るい日陰に移します。それでも、関東以西の温暖地では、夏越しは厳しいと言えます。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら午前中に水やりをします。

肥料

庭に植えるときは、植え付け時に緩効性肥料を与えますが、後は、肥料は控えめでかまいません。

鉢やプランターで育てる場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を鉢土に混ぜて植え付け、開花時期までは液肥を2週間に1回程度与えます。

病気・害虫

特にないようですが、夏の暑さで枯れることがあります。

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