クラリンドウ

クラリンドウの花
写真 クラリンドウ
撮影時期 2006.11.11
栽培状況 鉢植え

科名・属名

シソ科
クサギ属

園芸分類

常緑低木

別名

クレロデンドルム・ウォリッキー

原産地

インド

用途

鉢植え

花期

10〜11月

【クラリンドウについて】

クラリンドウは、インド原産のシソ科クサギ属の常緑低木で、クレロデンドルム・ウォリッキーとも呼ばれ、花の少ない秋に咲きますので、この時期になると園芸店やホームセンターなどでよく見かけます。

クサギ属の花木はボタンクサギを除くと一般に耐寒性がありませんが、このクラリンドウも寒さに弱く、花が咲き終わり、冬が近くなって気温が下がってくると葉を落とします。もっとも、葉を落としても枯れてしまうわけではなく、冬場、室内に置いておけば、春になって暖かくなると芽を吹いてきます。

【栽培メモ】

寒さに弱いので庭植えは厳しいですが、丈夫な花木で鉢植えでも十分に花を楽しめます。花が終わった後、土間に入れていましたが、問題なく冬を越しました。

試みに、冬が来る前に庭植えの株を切り戻して、赤玉土の空袋を二重に掛けおいたところ、落を落としたもののなんとか冬を越しました。ですので、寒さに弱いとはいえ、極端に弱いというほどでもありません。

【クラリンドウの概要】

クラリンドウの花

樹高

庭植えにすると1mほどにはなりますが、鉢植えにすると60cmほどでしょうか。

枝先から花径3pほどの白い花が垂れるように咲きます。花がたくさん咲くので、満開時は大変見栄えがします。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 強い

暑さには強いのですが、耐寒性はありませんので、鉢植えにして冬は室内で管理します。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(冬の保温ができれば)比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Clerodendrum wallichii

学名の説明

Clerodendrum・・・・・ギリシャ語の cleros(運命)+ dendros(樹木)が語源です。

wallichii・・・・・デンマークの植物学者 Nathaniel Wallich への献名

【主な種類と品種】

クサギ属の仲間では、ボタンクサギの他にゲンペイカズラがよく栽培されています。他にはクアドリロクラレなどがあります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 花が終わったら、切り戻しておきます。

※ 冬は、室内で管理します。

植え付け

秋になると開花株が園芸店やホームセンターなどに出回るようになりますので、これを買って育てます。耐寒性が弱いので、通常は鉢での栽培になります。

購入した木が小さい鉢に植えられていて根詰まり気味のときは、根鉢を崩さないようにして一回り若しくは二回り大きな鉢に植え替えます。

鉢植えの用土

赤玉土と腐葉土若しくはバーク堆肥を7対3程度にした用土などを使います。私は赤玉土、鹿沼土、バーク堆肥を等量にしたものに植えていますが、問題なく育っています。

クラリンドウの花

置き場所

日当たりのよい場所で管理しますが、真夏は半日陰に置きます。耐寒性がないので冬は室内に移します。

植え替え

2年に1回は植え替えをします。時期は、十分に暖かくなった4月中旬〜5月が適当です。

鉢から抜いて、表土と古い土を三分の一ほど落とし、一回り大きめの鉢に植え替えます。

鉢が十分に大きいため同じ鉢を使うときは、古い土を半分ほど落として植え替えます。

日常の管理

生育期には土が乾いたらたっぷりと水やりします。特に、夏場の水切れには注意します。

剪定

花が終わったら、切り戻しておきます。

冬の管理

花が終わると、だんだんと寒くなってきますので、切り戻しをして室内に取り込みます。

温暖地の場合は、暖かい冬は、霜の当たらない軒下でも冬を越せます。ただし、寒さが厳しいときは、室内に取り込む必要があります。

水やりは控えめにして、やや乾燥気味に管理します。

肥料

肥培管理をしないとよい花が望めませんので、冬場を除き、月に1回ほど固形の緩効性肥料を置肥するか、液肥を10日に1回程度与えます。

病気・害虫

ダニ類に注意します。

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