クロッカス Crocus spp.

クロッカスの花
写真 'キングオブスプライト'
撮影時期 2003.3.9
栽培状況 庭植え
科名・属名

アヤメ科
クロッカス属

園芸分類

秋植え球根

別名

ハナサフラン

原産地

地中海沿岸地方

用途

庭植え、鉢植え

花期

2月〜4月

【クロッカスについて】

クロッカスは、地中海沿岸地方原産のアヤメ科クロッカス属の秋植え球根です。早春に大変かわいい花が咲くことから、秋植え球根の中でも特に人気のあるもののひとつです。小型の球根で、鉢植えで簡単に楽しめる点も人気の理由かと思います。

また、植えっぱなしにしておいても、翌年、また、花を咲かせてくれるので、大変重宝します。

春咲きの品種群のほかに、早咲きの寒咲クロッカスがあります。寒さがまだ厳しい時期に咲きますので、この花を見るとうれしくなってきます。

栽培したところでは、それほど手間をかけなくても毎年よく咲いてくれます。

【花の特徴と性質】

クロッカスの花

草丈

開花時期は10p程度ですが、花後、葉が伸びて20p程度になります。

年内に葉を伸ばしてきますから、開花が待ち遠しくなってきます。

花は、地中から花茎を伸ばして地上低く咲きますが、花後に葉が伸びて、6月頃に葉が枯れてしまいます。

花色は、白、黄色、藍色、濃紫色、淡紫色の他に2色花もあります。花茎はだいたい4〜5p程度です。

耐寒性・耐暑性

葉が12月には出てきますが、寒さには大変強いので防寒しなくても大丈夫です。

学名の説明

Crocus・・・・・サフランのギリシャ名 crokos に由来します。

vernus・・・・・「春の」

chrysanthus・・・・・「黄金色の花の」

tommasinianus・・・・・19世紀イタリアの植物学者の Muzio G. Spirito de Tommasini への献名

susianus・・・・・「スーサの」
※ スーサは、アケメネス朝ペルシャ時代に王都として栄えた都市です。

flavus・・・・・「鮮黄色の」

【主な種類と品種】

春咲きのクロッカスの原種です。

ベルヌス
C. vernus

紫色の花で、紫色系や白系の園芸品種の基になっている種です。

クリサンセウス
C. chrysanthus

黄色の花で、黄色系の園芸品種の基になっている種です。

トマシニアヌス
C. tomasinianus

薄藤色で早咲きです。紫色や紫紅色の園芸品種の基になっています。

スーシアヌス
C. susianus

濃い黄色で、外側に褐色の条線があります。

フラブス
C. flavus(= C. aureus)

多少オレンジ色を帯びた濃い黄色で、変種には淡い黄色のものもあります。

【育て方と栽培のポイント】

植え付け

植え付けは10月〜11月上旬が適期です。小型の球根ですので、花壇はもちろん、鉢やプランターで育てるのにも向いています。

花壇に植えるときは、あらかじめ苦土石灰を撒いて庭土に混ぜておきます。植え付ける際は、バーク堆肥と化成肥料も一緒に入れて、庭土を深さ20〜30cmほど耕してから植えつけます。

鉢植えの用土

鉢やプランターに植える場合は、市販の球根用培養土もしくは赤玉土とバーク堆肥(腐葉土)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

植え付けの深さ

深植えが基本で、庭植えで5〜10p、鉢植えでは3〜5cmほどの深さとします。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。水はけが悪いと、生育がよくないだけでなく、夏に球根が腐ることになります。

鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きます。

クロッカスの花

株間

庭植えの間隔は5p程度としますが、3cmほどに思いきって詰めて植えると開花時は見栄えがします。

鉢植えの場合は、6号鉢に10球が目安です。

植え替え

花壇に植えた場合は、場所がよければ2〜3年は植えっぱなしでかまいません。それぐらい経ったら植え替えをします。

鉢やプランターに植えた場合は、毎年植え替えます。

日常の管理

低温にあわないと花芽ができないので、室内で花を楽しむときも冬の間は戸外で育てるようにします。

冬の管理

耐寒性が強いので、戸外で冬を越します。

休眠期の管理

5〜6月ごろには葉が枯れてきて休眠期に入ります。植え替えを予定しているときは、葉が枯れてきたら球根を掘り上げます。掘り上げる時期を失したときは、10月ごろに掘り上げて、すぐに植え付けます。

鉢やプランターの場合は、掘り上げずに、そのまま、雨のかからない日陰に置いて秋の植えつけ時まで保管しても差し支えありません。

掘り上げた球根は、水洗いして日陰で乾燥させます。球根が乾いたら、分球しているものは球根を分けてネットの袋などに入れて、植え付け時まで保管しておきます。保管場所は、雨の当たらない日陰の風通しのよいところにします。

肥料

花壇に植える場合は、植え込み時に化成肥料を入れ、庭土とよく混ぜておきます。追肥はほとんど必要ありません。

鉢やプランターの場合は、植え付け、植え替え時に緩効性の化成肥料を与え、花後に追肥をします。

病気・害虫

特にありません。

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