キアネラ

キアネラの花
写真 キアネラ・アルバ
撮影時期 2016.3.12
栽培状況 鉢植え

科名

テコフィレア科

属名

キアネラ属

学名

Cyanella spp.

園芸分類

秋植え球根

別名

(特にありません。)

原産地

南アフリカ

主な用途

鉢植え

花期

3月〜4月

【キアネラについて】

キアネラは、南アフリカに自生しているテコフィレア科キアネラ属の小型の球根で、これまで、ほとんど流通していませんでしたが最近(2013年ごろから)種苗会社のカタログで見かけるようになりました。

今のところ販売されているのは、白花のアルバと藤色の花が咲くカペンシスですが、この二つは、草姿も花の咲き方もかなり異なっています。

【栽培メモ】

栽培は、特段難しいということはなく、大切に育てれば、よく咲いてくれます。ただ、分球は難しそうなので、タネを採って播いてみようかと思っていますが、そのままになっています。

【育て方は下へ ↓ 】

【キアネラの概要】

草丈

10〜15cmで、細いひも状の葉が伸びてきます。

アルバは、花径3cmほどの白花ですが、花弁の外側にほんのりとピンクが入る美しい花です。

キアネラ・アルバの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 (夏は休眠)

軒下で問題なく育っていますので、耐寒性はそれほど強くなく、霜が当たるところは不適です。夏は葉が枯れて休眠します。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Cyanella・・・・・cyaneus(暗い藍色の)が語源になっています。

alba・・・・・「白い」

capensis・・・・・「喜望峰の」、「(南アフリカの)ケープの」

【主な種類と品種】

アルバ
C. alba

種小名は「白い」という意味ですが、花弁のほんのりとピンクが入ります。(写真:上の2枚)

ルテア
C. lutea

草丈は20cmほどで、黄色の花が咲く種類です。

カペンシス
C. capensis

草丈は30cmほどで、花径1.5cmほどの藤色の花が咲きます。花期が長いことも特徴のひとつです。キアネラ・ヒアシンソイデス(C. hyacinthoides)とされる場合があります。(写真:下)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 水はけのよい用土を使うことが大切です。

※ 過湿を嫌いますので、やや乾燥気味に育てます。

植え付け

球根の流通は少なく、種苗会社のカタログやネットを通じて購入します。耐寒性が強くないことと、ごく小さな球根植物ですので鉢植えで育てます。

植え付けは、10月上旬〜11月上旬ごろが適期です。

鉢植えの用土

水はけのよい用土を使うことが大切です。赤玉土、鹿沼土、バーク堆肥(腐葉土)を4:3:3程度に混ぜた用土に、苦土石灰を少量入れて植えつけていますが、特に問題なく育っています。

キアネラ・カペンシスの花

植え付けの深さ

球根の上に2〜3pほど鉢土が被る程度に植えつけます。

株間

2〜3cmほどの間隔にします。

置き場所

日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

葉が開いて花芽が出始める頃は、あまり乾燥させないようにします。その後は過湿を嫌いますので、やや乾燥気味に育てます。水やりは、鉢土の表面が乾いてから与えます。

タネを採ってまく場合以外は、花が終わったら早めに取り除いておきます。

冬の管理

耐寒性がやや弱いですが、関東以西の温暖地では、霜の当たらない軒下などに置けば冬を越します。

水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら午前中に軽く水やりをします。

休眠期の管理

葉が枯れ始めたら水やりを止め、鉢に植えたまま、雨のかからない日陰に置いて秋まで保管します。

掘り上げた場合は、水洗いして日陰で乾燥させます。球根が乾いたら、ネットの袋などに入れて、秋の植え付け時まで保管しておきます。保管場所は、雨の当たらない日陰の風通しのよいところにします。

ふやし方

あまり分球しませんので、タネを採ってまいた方が早道です。

肥料

植え付け時に緩効性肥料を与えます。

病気・害虫

特にはないようです。

ページのトップに戻ります。このページのトップへ
一覧へ戻ります。一覧に戻ります。