キャットミント

キャットミントの花
写真 'ウォーカーズロー'
撮影時期 2008.5.3
栽培状況 庭植え

科名・属名

シソ科
イヌハッカ属

園芸分類

宿根草

別名

ネペタ

原産地

(園芸交雑種)

用途

庭植え、鉢植え

花期

4〜7月

【キャットミントについて】

園芸上、キャットミントとして流通しているのは、‘ウォーカーズロウ’など、シソ科イヌハッカ属のネペタ・ファーセニー(Nepeta x faassenii)が主です。これは、ネペタ・ラセモーサ(N. racemosa)とネペタ・ネペテラ(N. nepetella)の交雑種と言われています。

同じイヌハッカ属の中で、単にネペタという場合は、‘ピンクドリームス’など日本のミソガワソウN. subsessilis)の改良種をこう呼ぶことがあります。

なお、ネコが好むハーブを英名でキャットニップと言いますが、これは、ネペタ・ファーセニーではなく、チクマハッカの和名を持つネペタ・カタリア(N. cataria)のことです。イヌハッカと呼ばれる種類が本種ですが、ネコが犬になるとは、なんともややこしい話です。

【栽培メモ】

庭に‘ウォーカーズロウ’という品種を植えていますが、今、飼っている猫は、散歩の途中で匂いをかいだり、葉をかじったりした遊んでいますので、こちらも好きなようです。

暑さ寒さに強く、丈夫な宿根草ですので、あまり手間がかかりません。

【キャットミントの概要】

キャットミントの花

草丈

40〜90pほどです。

派手さはありませんが紫の花が咲きます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 比較的強い

耐寒性、耐暑性があり丈夫ですが、どちらかというと、やや夏の高温多湿を嫌います。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Nepeta x faassenii

学名の説明

Nepeta・・・・・イタリアの地名 Nepeta に由来します。

faassenii・・・・・オランダの種苗場主 JH Faassen に因みます。

subsessilis・・・・・sub(接頭語) +ラテン語の sessilis(低い、座した)が語源です。

cataria・・・・・「ネコに係る」

【主な種類と品種】

‘ウォーカーズロウ’
N. x fassenii
‘Walker's Low’

草丈50cmほどで、暑さ、寒さに強くブルーの美しい花が咲きます。

‘ピンクキャンディ’
N. hybrida ‘Pink Candy’

草丈40cmほどで、パステルピンクの花が咲きます。

‘シックスヒルズジャイアント’
N. x fassenii
‘SixHills Giant’

草丈90pほどの大型の品種です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ やや高温多湿を嫌いますので、梅雨前に半分くらいに刈り込みます。

植え付け

園芸店やホームセンターなどで、ポット苗が出ていますのでこれを買って植えつけます。種苗会社のカタログなどにも載っています。植えつけの時期は、春か秋が適当ですが、ポット苗であれば、夏と冬以外であれば大丈夫です。

庭に植える場合は、できれば、あらかじめ苦土石灰を撒いて耕しておきます。植え付ける際は、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り返した土の3〜4割程度の腐葉土若しくはバーク堆肥を入れて庭土とよく混ぜ合わせてから植えつけます。

鉢植えの用土

鉢やプランターに植える場合は、赤玉土と腐葉土若しくはバーク堆肥7対3程度に混ぜた用土などを使います。

キャットミントの花

植え場所・置き場所

日当たりと水はけのよいところに植えつけますが、半日陰でも差し支えありません。もっとも、西日が長く当たるようなところは避けた方が賢明です。

鉢やプランターも日当たりのよいところに置いて育てますが、夏は半日陰になるところに移します。

株間

花壇の場合は、30〜40p程度とします。

標準のプランターであれば、3株が目安です。

植え替え

庭に植えた場合は、4〜5年は植えっぱなしでよく咲いてくれますが、株が混みあってきたら株分けを兼ねて植え替えます。

鉢植えの場合は毎年、プランターでも2年に1回は植え替えます。

日常の管理

高温多湿を嫌いますので、梅雨前に半分くらいに刈り込みます。株分けは秋に行います。

ふやし方

植え替えの時に株分けをして増やすことができます。

肥料

庭に植える場合は、それほど肥料を必要としません。春と秋に緩効性の肥料をやや少なめに株の周りに撒いて土に混ぜておきます。

鉢やプランターに植える場合は、植え付け時に緩効性の肥料を与え、後は、春と秋に、緩効性の固形肥料を置肥するか、もしくは月に2回程度液肥を与えます。

病気・害虫

特にはありません。

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