キンポウジュ(金宝樹) Callistemon spp.

キンポウジュの花
写真 カリステモン
撮影時期 2000.5.20
栽培状況 庭植え
科名・属名

フトモモ科
カリステモン属

園芸分類

常緑広葉低木

別名

カリステモン
ブラシノキ

原産地

オーストラリア

用途

庭植え

花期

5〜6月

【キンポウジュについて】

キンポウジュは、オーストラリア原産のフトモモ科カリステモン属の常緑広葉低木です。別名をブラシノキと言いますが、花の形がいかにもブラシに似ているからで、英名でも「Bottle Brush」 と呼ばれています。

花が一斉に咲くと大変美しく見映えがします。美しい花に対してブラシノキは、どんなものかとも思いますが、これ以外にはないようにも思います。

オーストラリアの花は、気候風土の違いなのか、日本的な花のイメージとはかけ離れたものが多いですが、この花もそのひとつです。

カリステモン属には、和名をマキバブラシノキというリギダス(C. rigidus)、和名をブラシノキというスペキオサス(C. speciosus)、それにハナマキの和名が付いていてキンポウジュの別名があるシトリヌス(C. citrinus)などがあります。

ただし、カリステモン属の花木を総称してブラシノキと呼んだりキンポウジュとしている場合もあり、非常にまぎらわしいと言えます。

一般にオーストラリアの花木の中には耐寒性が弱く、露地植えでは越冬できないものがありますが、栽培したところでは、キンポウジュは耐寒性があり、問題なく冬を越しています。

【花の特徴と性質】

キンポウジュの花

樹高

2〜3メートル程度になります。横にもかなり広がります。

写真のとおり、美しい雄しべが長く突き出てブラシ状になります。花の長さはだいたい20p程度です。

一般には赤色の品種が植えられていますが、ピンクや白花の咲く品種もあります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性は比較的強く、暖地では露地で越冬します。関東南部以南の暖地が適地と言えます。耐暑性は問題ありません。

学名の説明

Callistemon・・・・・ギリシャ語の calli(美しい)+ stemon(雄しべ)が語源です。

rigidus・・・・・「硬直な」、「強直な」

citrinus・・・・・「レモン色の」、「レモンイエローの」

speciosus・・・・・「美しい」、「きれいな」

salignus・・・・・「ヤナギ属のような」

viminalis・・・・・「長柔枝のある」

【主な種類と品種】

ブラシノキ
C. speciosus

カリステモン属の花木を総称してブラシノキとも呼びますが、もともとは、このスペキオサスに付けられた和名です。

ハナマキ
C. citrinus

別名をキンポウジュ(金宝樹)と言いますが、キンポウジュはカリステモン属の花木の総称としても使われます。‘モーヴミスト’や‘スプレンデンス’などの品種があります。

マキバブラシノキ
C. rigidus

葉がマキの葉に似ているのでこの名があります。

シロバナブラシノキ
C. salignus

主に白花や緑を帯びた白花が咲く品種です。種小名からして、花はしだれて咲くようですが、単に白花で下垂しないものもシロバナブラシノキとしているものもあり混同されているのかもしれません。そういうことからすると、最下段の写真は、本来のシロバナブラシノキではないと思われます。

シダレハナマキ
C. viminalis

文字どおり枝先が下垂するタイプです。花穂は濃い赤色です。(写真:上から2枚目)

【育て方と栽培のポイント】

植え付け

キンポウジュの花

植え付けの時期は、3〜5月が適期です。暖地では9〜10月でもかまいません。園芸店ではあまり見かけませんが、通信販売のカタログには、ほとんど載っています。

樹勢が強く、木がかなり大きくなりますので、ある程度のスペースがないと後々困ることになります。そういうわけで、鉢植えには向いていません。

苗木の大きさにもよりますが、通常は根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に3〜4割程度のバーク堆肥(腐葉土)を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

植え場所

移植を嫌いますので、木が大きくなったときのことを考えて場所を選びます。

日当たりがよく、また、寒さが気になるところは北風の当たらない場所を選びます。日当たりが悪いと花付きがよくありません。

剪定

キンポウジュの花

春から伸びてきた新しい枝に花芽が付きますので、春先の枝が伸び始める前に、伸びすぎた枝など樹形を乱している枝を剪定します。

樹勢が強くことから、木が大きくなりすぎてしまうことがあります。こうした場合は、花後に強剪定を行います。

冬の管理

暖地でも、幼木は寒さにやや弱いので、寒さの特に厳しい時期は防寒をした方が無難です。

肥料

多肥にすると花付きが悪くなるので、肥料は控えめにします。

病気・害虫

特にありません。

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