カリガネソウ

カリガネソウの花
写真 カリガネソウ
撮影時期 2016.9.26
栽培状況 鉢植え

科名

シソ科

属名

カリガネソウ属

学名

Caryopteris divaricata

園芸分類

宿根草

別名

ホカケソウ

原産地

日本

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

9〜10月

【カリガネソウについて】

カリガネソウ(雁草)は、北海道から九州まで広く自生しているシソ科カリガネソウ属の宿根草です。カリガネというのは鳥の雁のことで、花の様子を雁に見立てたものと言われています。秋になると、青紫の花が目立ってきます。

ところで、カリガネソウというと、必ずと言ってよいほど臭気があると書かれています。しかしながら、確かに、株に近づくと臭いはしますが、葉をこするならともかく、栽培していく上では、たまらないというほどのことはありません。

なお、カリガネソウは、冬には地上部がなくなり、新芽が出てくるのがかなり遅いので、枯れてしまったと勘違いして処分しては大変です。

【栽培メモ】

暑さ、寒さに強く、丈夫で育てやすい宿根草ですので、花が好きな人なら、風情のある花を楽しみたいものです。そもそも、そんなに近づいて臭いをかぐ必要もないと思いますし、植え替などは葉のないときが多いので、臭いを強調するのはカリガネソウに気の毒に思います。

【育て方は下へ ↓ 】

【カリガネソウの概要】

草丈

70cm〜1mほどになります。

小さな青紫色の花が咲きます。ピンクの花が咲く種類もあります。

カリガネソウ

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性、耐暑性があります。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Caryopteris・・・・・ギリシャ語の karyon(クルミ)+ pteron(翼)が語源で、翼のある果実に由来します。

divaricata・・・・・「分岐した」、「二叉に分かれた」

【主な種類と品種】

ブルーの花が咲く種類をよく見かけますが、ピンクの花が咲く種類もあります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 6月ごろに一度摘芯をし、草丈を抑え、枝数を増やします。

植え付け

園芸店やホームセンターなどでは、秋に開花株が販売されていることが多いようです。購入した株は鉢やポットに植わっていますので、そのまま庭に植えてもかまいません。

鉢で育てる場合は、購入した鉢が小さければ、根鉢をあまり崩さないようにして一回り大きめの鉢に植え替えます。

庭に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土若しくはバーク堆肥を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、日当たりがよいところに植えつけますが、半日陰でもかまいません。鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところで育てます。

カリガネソウ

植え替え

鉢やプランターに植えた場合は、よく根が張るので毎年植え替えます。時期は、春又は花後の秋のいずれでもかまいません。

日常の管理

鉢やプランターで育てる場合は、夏場の水切れに注意します。

放任すると草丈が高くなりますので、6月ごろに一度摘芯をし、草丈を抑え、枝数を増やします。

冬の管理

冬になると地上部が枯れますので、葉が枯れて来たら地際で切り取っておきます。

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくします。

ふやし方

株分けと挿し芽で増やすことができます。挿し芽は、6月ごろに摘芯して切り取った枝先を挿し穂にして、鹿沼土などに挿します。

肥料

庭植えの場合は、春と花後に有機質肥料を与えますが、量は控えめでかまいません。

鉢やプランターで育てる場合は、春と秋に緩効性の固形肥料を与えます。

病気・害虫

特にはありません。

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