カゲツ(花月)

カゲツの花
写真 カゲツ
撮影時期 2016.2.7
栽培状況 鉢植え

科名

ベンケイソウ科

属名

クラッスラ属

学名

Crassula ovata

園芸分類

多肉植物

別名

金のなる木、成金草

原産地

南アフリカ

主な用途

鉢植え

花期

12〜3月

【カゲツについて】

カゲツ(花月)は、南アフリカ原産のベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物です。「金のなる木」としてよく知られていますが、縁起の良い名前とつやのある肉厚の葉、それに花も美しいことから、よく栽培されます。

「金のなる木」と呼ばれるようになったのは、カゲツの新芽に5円玉を通しておいて、お金が実ったように見せて販売したことに由来するそうです。

なお、クラッスラ属は、南アフリカを中心に500種ほどもある大きな属で、バラエティーに富んだ多くの多肉植物が含まれています。

【栽培メモ】

やや乾燥気味にして育てさえすれば、まず、失敗することはありません。ただし、そこそこ大きくならないと開花しませんでしたが、品種によるのかもしれません。

【育て方は下へ ↓ 】

【カゲツの概要】

草丈

大きくなると50〜80pほどになります。

つやのある肉厚の葉で、先端が紅色に色づきます。

小さな星形の花が固まって咲くのでなかなか美しいものです。

花色は極くうすいピンク色ですが、弁先がほんのりと色づく品種も出回っています。

カゲツの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い

耐暑性は問題ありませんが、耐寒性はやや弱いです。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Crassula・・・・・「厚い」、「太い」という意味の rassusが語源です。

ovata・・・・・「卵型の」、「卵円形の」

【主な種類と品種】

葉に斑の入る黄金花月、紅花月、花月錦などがあります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 年間を通じて雨の当たらない軒下などに置き、過湿にならないよう水やりは控えめにします。

植え付け

多肉植物の仲間で過湿を嫌いますので、鉢での栽培になります。通常、晩秋から2月頃に花の咲いた株を園芸店やホームセンターなどでよく見かけます。それ以外の時期にも見かけることがありますので、気に入った株を買って育てます。

購入した株の鉢が小さすぎるときは、根詰まりしますので、4月になったら一回り大きい鉢に植え替えます

鉢植えの用土

水はけのよいことが大切で、多肉植物用の培養土などを使います。

カゲツの花

置き場所

日当たりのよいところに置いて管理します。

多湿にすると株が腐ってしまいますので、年間を通じて雨の当たらない軒下などで育てます。

植え替え

4〜5月又は9〜10月に行います。毎年植え替える必要はなく、2〜3年に1回を目安にします。

鉢から抜いて、表土と根鉢の三分の一ほど土を落として、一回り大きい鉢に植え替えます。

同じ大きさの鉢を使うときは、もう少し古い土を落として植え替えます。

日常の管理

多肉植物ですので、過湿にならないよう水やりは控えめにします。

特に、秋の終わりから初春までは水やりしすぎないように注意します。また、真夏も水を与えすぎないようにします。

夏の管理

夏の強光を嫌いますので、夏場は半日陰に、また、真夏は明るい日陰に置くようにします。

冬の管理

耐寒性が強くないので、霜に当たると傷んでしまいます。温暖地では霜の当たらない軒下や玄関先に、その他の地域は室内に取り込んだほうが安全です。

関東以西の温暖地でも、寒さの厳しいときは室内に取り込んだ方が安全です。朝の最低気温が−4度という日に軒下に置いてあったところ、枯れるところまではいかなかったものの深刻なダメージを受けてしまいました。

水やりはごく控えめにしますが、寒い時期に開花しますので極端に乾燥させすぎないよう、鉢土が乾いてから3〜4日たったら晴れた日の午前中に水やりをします。

カゲツの花

ふやし方

挿し芽で増やすことができます。5〜6月ごろに茎の先端部を2〜3節のところで切り、切り口を2〜3日乾かしてから挿すと簡単に発根します。

肥料

あまり多く与える必要はありません。4〜6月に固形の緩効性肥料を少し置き肥をする程度にします。

病気・害虫

特にありません。

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