カライトソウ(唐糸草)

カライトソウの花
写真 カライトソウ
撮影時期 2008.7.12
栽培状況 庭植え

科名

バラ科

属名

ワレモコウ属

学名

Sanguisorba hakusanensis

園芸分類

宿根草

別名

(特にありません)

原産地

日本(本州)

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

6〜7月

【カライトソウについて】

カライトソウ(唐糸草)は、バラ科ワレモコウ属の宿根草で、ネコジャラシのような房状の花が魅力です。名前の唐糸は、中国から伝わった絹糸のことで、美しい花糸を唐糸になぞられたものと言われています。

種小名のハクサネンシス(hakusanensis)は「白山の」という意味ですが、その名前からも分かるように主に中部地方の高山〜亜高山に自生します。自生地から判断すると耐暑性がないように思われますが、案外に夏の暑さにえることができます。

【栽培メモ】

比較的耐暑性があり高知の夏の暑さもそれほど苦にすることはなく、毎年美しい花が咲きました。

ただし、4〜5年植えっぱなしにしていたら、株が大きくなったところで夏に枯れてしまいました。定期的に、株分けをして植え替えたほうがよかったようです。

【育て方は下へ ↓ 】

【カライトソウの概要】

草丈

50p〜1m程度です。

写真のように、長さ10pほどのネコジャラシのような房状で、上品なピンクでなかなか美しい花です。

株が大きくなると花茎が多くなり、とても見栄えがします。

カライトソウの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 比較的強い

耐寒性が強く、耐暑性も比較的あります。植える場所を選べば関東以西の温暖地でも夏越しはそれほど困難ではありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Sanguisorba・・・・・ sanguis(血液)+ sorbere(吸収する、吸い上げる)が語源です。

hakusanensis・・・・・「白山の」

【主な種類と品種】

白花の品種もあるようですが、一般にはピンクの花が咲く種類が植えられています。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 強い西日が当たるようなところは避けるようにします。

植え付け

カライトソウは、庭植えはもちろん、鉢やプランターに植えて楽しむことができます。植え付けの適期は、3〜4月又は10月頃です。

庭に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の三分の一程度の腐葉土もしくはバーク堆肥を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

鉢植えの用土

鹿沼土、赤玉土、バーク堆肥(腐葉土)を等量に混ぜた用土などを使います。

カライトソウの花

植え場所・置き場所

庭に植えるときは、日当たりと水はけのよいところを好みますが、強い西日が当たるようなところは避けるようにします。半日陰地でも特に問題はありません。

鉢植えも日当たりのよいところに置きますが、夏場は、半日陰で風通しのよいところに移します。

植え替え

庭植えの場合は植えっぱなしにできますが、株が混みあってきたら植え替えます。時期は、芽の出る前の3月もしくは10月頃です。

関東以西の温暖地の場合は、大株になると蒸れて夏に枯れることがありますので、3〜4年したら株分けを兼ねて植え替えた方が安全です。

鉢植えは、2年に1回は植え替えをします。

日常の管理

乾燥を嫌いますので、鉢植えの場合は、生育期は水切れを起こさないよう注意します。

花が終わりに近づくと、花が白っぽくなって見苦しくなるので早めに切り取っておきます。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら暖かい日の午前中に軽く水やりをします。

ふやし方

植え替え時に、株分けをして増やすことができます。

肥料

庭植えの場合は、3月と10月に有機質肥料を与えます。鉢植えの場合は、生育期間の4〜6月と9〜10月に緩効性の固形肥料を置肥をするか、2週間に1回程度液肥を与えます。

病気・害虫

ウドンコ病が発生することがあります。

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