カーパンセ

カーパンセの花
写真 カーパンセ
撮影時期 2002.4.20
栽培状況 秋まき後、庭植え
(冬は農ポリでトンネル)

科名

ハマミズナ科

属名

カルパンテア属

学名

Carpanthea pomeridiana

園芸分類

秋まき一年草

別名

カルパンテア

原産地

南アフリカ

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

4〜5月

【カーパンセについて】

カーパンセは、南アフリカのケープ州原産のハマミズナ科カルパンテア属の秋播き一年草です。全体にリビングストンデージーによく似ていますが、育て方もほぼ同様です。

花弁数がたいへん多いので、花は繊細な感じを受けます。あまり見かけませんが、霜除けをすること以外、栽培は簡単ですので栽培してみる価値は十分にあると思います。

ずいぶん昔に「サカタのタネ」からタネが出ていましたが、最近、種苗会社のカタログに出ていないのが残念です。なお、そのときのカタログに出ていた名前がカーパンセとなっていましたので、その名前を尊重していますが、カルパンテアと呼ばれることもあります。

【栽培メモ】

秋にタネを播いて、花壇に定植しました。やや寒さに弱そうなので、冬は農ポリでトンネルをして育てたところ、無事に冬を越し3月末には花が咲き始めました。

【育て方は下へ ↓ 】

【カーパンセの概要】

草丈

草丈は20〜30pほどです。上にはあまり伸びず、中心部から、丈夫な茎が四方に伸びて拡がります。プランターなどで栽培するのにも向いています。

花径は5〜6pほどで、レモンイエローのやさしい色合いをしています。花弁数が多く、花が閉じたときは筆先のような感じです。

リビングストンデージーのように株を覆うという咲き方はしませんが、写真のように、比較的花つきが多く、見応えがあります。

カーパンセの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 弱い

耐寒性が弱いですので、定植は春に行います。秋に定植する場合は、温暖地でも霜よけが必要です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ タネから育てる場合:比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Carpanthea・・・・・ギリシャ語の karpos(果実)+ anthos(花)が語源です。

pomeridiana・・・・・「午後の」

【主な種類と品種】

いまのところレモンイエローの1種のみです。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 鉢やプランターで育てる場合は、過湿にならないようにします。

※ 秋に花壇に植え付けたときは、霜除けをする必要があります。

タネまき

発芽適温は15〜20度です。温暖地の場合9月下旬〜10月中旬に播きます、寒地の場合は春まきとします。

育苗箱にまき、覆土は2mmほどにします。発芽後、本葉が3〜4枚のころポットや小鉢に植え替えて、苗を育てます。

植え付け

酸性土壌を嫌いますので、花壇に植える場合は、植えつけの前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて耕しておきます。

霜の降りる心配がなくなってから、花壇やプランターに植え付けます。温暖地の場合は、秋に定植することができますが、花壇に植えた場合は霜除けが必要になります。

花壇に植える場合は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり5〜10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植え付けます。

鉢植えの用土

水はけのよいものを使用します。市販の草花用培養土にパーライトを2割ほど加えたもの、あるいは、赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、パーライトを6:3:1程度に混ぜた用土などが一例です。

カーパンセの花

株間

20pほどの間隔とします。

植え場所・置き場所

日当たり水はけのよいところに植え付けます。また、鉢やプランターも日当たりのよいところで育てます。

日常の管理

植えつけた後で、一度摘芯をしてやると枝数が増えてにぎやかに咲いてくれます。

過湿を嫌いますので、プランターなどで育てる場合は水やりに注意します。また、花がらをこまめに取り除いてやると、株が衰えず長く花を楽しめます。

冬の管理

秋にタネを播き、春に定植する場合は、フレームなどに苗を入れて育てます。

温暖地の場合は秋に花壇に植え付けることもできますが、この場合は不織布、もしくは農ポリでトンネルをして霜除けをする必要があります。

秋にプランターに植えた場合は、霜の当たらない軒下などに置いて育てます。

肥料

多肥にする必要はありません。特に、チッソ分の多い肥料は花つきを悪くします。

花壇に植える場合は、 化成肥料を1u当たり20〜30gほど施し、腐葉土(又はバーク堆肥)と一緒に庭土とよく混ぜ合わせてから植え付けます。後は、株の状態を見て、必要なら追肥します。

鉢やプランターに植える場合は、植えつけ時に緩効性の化成肥料を与え、後は、暖かくなったら追肥として液肥を2週間に1回程に与えます。

病気・害虫

特にないようです。

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