カタクリ Erythronium spp.

カタクリの花
写真 ' パゴダ '
撮影時期 2008.4.12
栽培状況 庭植え
科名・属名

ユリ科
カタクリ属

園芸分類

秋植え球根

別名

エリスロニウム

原産地

日本、朝鮮半島、北米、ヨーロッパ

用途

庭植え、鉢植え

花期

3〜4月

【カタクリについて】

単にカタクリと言えば、日本や朝鮮半島などに分布する E. japonicum のことで、それ以外のカタクリ属は、ほとんどが北米に分布していて、ヨーロッパに1種あるのみです。これらは、日本のカタクリと区別するため西洋カタクリと呼ばれる場合があります。

日本のカタクリは、暖地では栽培が難しく、特に、鉢植えで花を咲かせるのは容易ではありませんが、‘パゴダ’は、比較的丈夫で花を楽しむことができます。球根の入手も容易ですので、暖地の場合は、栽培するならこちらの方が適していると思われます。

栽培したところでは、‘パゴダ’は、開花までは何とかいきますが、その後、1ヶ月程度で葉が枯れてきて休眠期が非常に長いため、ついつい、花後の管理がおろそかになりがちです。

【花の特徴と性質】

草丈

花茎を除くと10〜20pほどになります。

【主な種類と品種】を参照してください。

耐寒性・耐暑性

耐寒性は強いですが、高温多湿が苦手です。

学名の説明

Erythronium・・・・・ギリシャ語の erythros(赤)が語源です。

japonicum・・・・・「日本の」

tuolumnense・・・・・「トゥオルミの」
※ カリフォルニア州の郡の名称

californicum・・・・・「カリフォルニアの」

dens-canis・・・・・「犬の歯の」

【主な種類と品種】

カタクリ
E. japonicum

単にカタクリと言えば本種のことで、日本、朝鮮半島、サハリンに分布しています。関東以西の暖地では、栽培が難しいと言えます。

‘パコダ’
‘Pagoda’

ツオルムネンセ(E. tuolumnense)とカリフォルニカム(E. californicum)との交雑種とされています。よく栽培されていて、黄花系ではもっとも育てやすい品種です。

‘ホワイトビューティ’
E. californicum
'White Beauty'

白花カタクリの中で最も丈夫で、育てやすい品種ですが、暖地では‘パコダ’よりはやや育てにくいと言えます。

トールネンセ
E. tuolumnense

パコダの交配親で、同じ系統の咲かせやすい品種です。

デニスカニス
E. dens-canis

カタクリ属では唯一のヨーロッパ原産で、ピンク〜藤色の花が咲きます。

【育て方と栽培のポイント】

植え付け

9〜10月ごろに球根を入手したらすぐに植えつけます。庭植えでも、鉢やプランターで育てるのにも向いています。ただし、日本のカタクリは、関東以西の暖地の場合、鉢植えで開花させるのは容易ではありません。

庭植えの場合は、植え付け前に苦土石灰を、また、植え付け時にバーク堆肥や腐葉土を適量入れて、土とよく混ぜて植え付けます。

植え付けの深さ

庭植えは8〜10pほどにします。鉢植えはの場合は、深鉢を使い5cmほどの深さにします。

鉢植えの用土

鉢やプランターの場合は、赤玉土5、バーク堆肥(腐葉土)、軽石砂を5:3:2程度に混ぜた用土などを使います。

カタクリの花

株間

庭植えで8〜10pほどにします。鉢植えの場合は、5〜6号鉢に3〜5球が目安です。

植え場所・置き場所

庭植えの場合は、春の生育期間中は半日陰で、葉が枯れるころには日が遮られる落葉樹の下などが適しています。

鉢植えも半日陰の場所で育てますが、葉が枯れてきたら風通しのよい、戸外の明るい日陰に置きます。

植え替え

鉢植えの場合は、2年に1回を目安に9月〜10月ごろに植え替えをします。

庭植えの場合は、植えっぱなしでかまいませんが、株が混みあってきたら、同じころに掘り上げ、分球してすぐに植えつけます。

関東以西の暖地の場合、日本のカタクリを2年、3年と咲かせるのはなかなか難しいと言えます。

日常の管理

やや湿り気のある環境を好みますので、鉢植えの場合は、乾燥させすぎないように注意し、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。

庭植えの場合は、通常は水やりの必要はありません。長いこと雨が降らず、乾燥が甚だしいときにのみ水やりします。

休眠期の管理

初夏になるころに葉が枯れて、休眠期に入りますが庭植えも鉢植えも掘り上げたりはしません。

鉢やプランターに植えている場合は、日陰の涼しいところに置き、水やりを忘れないようにします。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。鉢やプランターに植えている場合は、霜の当たらない軒下などに移します。

水やりは少なくしますが、乾燥させすぎないように、鉢土が乾いたら晴れた日の午前中に水やりをします。

肥料

元肥として、緩効性化成肥料を少量与えます。また、生育期に2週間に1回程度液肥を与えます。多肥にすると球根が腐りやすくなるので注意します。

病気・害虫

ナメクジに食べられることがあります。

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