カマシア

カマシアの花
写真 カマシア
撮影時期 2002.4.28
撮影場所 とっとり花回廊にて

科名・属名

キジカクシ科
カマシア属

園芸分類

秋植え球根

別名

カマッシア
ヒナユリ

原産地

アメリカ西海岸

用途

庭植え

花期

4月〜5月

【カマシアについて】

カマシア(カマッシア)は、北アメリカ原産のキジカクシ科の秋植え球根です。クシッキー(C. cusickii)やライヒトリニー(C. leichtlinii)という種類がよくつくられますが、いずれも丈夫で、植えっぱなしで育てることができます。

総状花序という咲き方で、長い花茎を伸ばして星形の花が下から上に次々と咲いていきます。花色はやや淡いブルーや白花もあります。

この花が群生しているのを初めてみたのは、ずいぶん昔になりますが上の写真のとっとり花回廊でした。やはりこれだけまとめ植えてあると見応えがあります。

【栽培メモ】

花壇に植えてみましたが、いずれの種類も丈夫で植えっぱなしにでき、毎年よく咲いてくれました。

【カマシアの概要】

カマシアの花

草丈

【主な種類と品種】を参照してください。

まっすぐ伸びた茎の先に、星のような花が下から上に咲いていきます。花径3〜5pほどで、花色は白色、青紫、明青色などです。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 (夏は休眠)

耐寒性は強く、庭植えにできます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Camassia spp.

学名の説明

Camassia・・・・・ 先住民が使っていた Camas という言葉と quamash(甘い)に由来します。
※ カマシアの一種(C. esculenta)が食料にされていたことに因みます。

leichtlinii・・・・・19世紀のドイツの植物学者 Max Leichtlin への献名

cusickii・・・・・アメリカの植物学者 William Conklin Cusick への献名

esculenta・・・・・「食べられる」、「食用の」

【主な種類と品種】

ライヒトリニー
C. leichtlinii

カマシアの中では、最も大型で草丈1〜1.2mほどになります。花色は、淡青色や白花があります。(写真:下)

クシッキー
C. cusikii

草丈80pの高性種で、花は青紫です。(写真:中)

エスクレンタ
C. esculenta

草丈25pの矮性種で、花色は淡青紫色です。小輪の多花性種です。上の2種と比較するとカタログなどで見かけることは少ないです。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 日当たりのよいところで育てます。

植え付け

10月中旬〜11月中旬が植え付けの適期です。

庭植えの場合、土質は選びませんが、植えつけ前に、苦土石灰を撒いて土とよく混ぜておきます。植え付ける際は、腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて、庭土とよく混ぜてから植えつけます。

鉢植えの用土

市販の球根用培養土でよく育ちます。赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜた用土でも差し支えありません。

植え付けの深さ

庭植えの場合は5cm、鉢植えの場合は2cmほどにします。

カマシアの花

株間

庭植えの場合は10〜15p、鉢植えの場合は、6号鉢に3球が目安です。庭植えの場合は、少しつめて植えると開花時に見栄えがします。

植え場所・置き場所

日当たりのよいところを好みます。半日陰程度でもよく咲きます。

鉢やプランターに植えた場合は、日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

花が下から咲いてきますが、上の花が咲かないうちに下の花が終わってしまいます。ですので、終わった花を早めに取っておくと見栄えがよくなります。また、全部の花が咲き終わったら花茎を切り取っておきます。

冬の管理

耐寒性が強く、戸外でも霜除けは必要ありません。

休眠期の管理

庭植えの場合、水はけがよくないと夏の高温多湿で球根が腐敗する恐れがありますので、こうした場合は掘り上げた方が安全です。

掘り上げるときは、葉が黄色くなってから行い、日陰で乾燥させてから秋の植えつけ時まで保存します。

植え替え

庭植えの場合は、3〜4年たったら分球して植え替えます。

鉢やプランターの場合は、2年程度で植え替えます。

肥料

植えつけ時に緩効性の化成肥料を与えます。後は3〜4月頃に頃に追肥しますが、チッ素分の少ないものを使います。

病気・害虫

特にないようです。

ページのトップに戻ります。このページのトップに戻ります。一覧へ戻ります。一覧に戻ります。