エキザカム

エキザカムの花
写真 エキザカム
撮影時期 2002.6.8
栽培状況 開花株購入

科名

リンドウ科

属名

ベニヒメリンドウ属

学名

Exacum affine

園芸分類

春まき一年草(多年草)

別名

ベニヒメリンドウ

原産地

アラビア海ソマリア沖のソコトラ島

主な用途

鉢植え

花期

5〜10月

【エキザカムについて】

エキザカムは、アラビア海ソマリア沖のソコトラ島原産のリンドウ科ベニヒメリンドウ属の春まき一年草(多年草)です。園芸店やホームセンターなどでは矮性種を一般によく見かけます。香りがよく、花の少ない夏場の花として人気があります。

本来は多年草ですが、耐寒性がなく軒下でも冬越しが難しいので、通常は一年草の扱いになります。また、耐暑性もそれほど強くなく、夏の強光が苦手ですので夏は半日陰で管理する必要があります。

ところで、エキザカムといえば、一つの花の花径が2pほどの小輪の品種が一般的でしたが、最近売り出された 'サファイア' という種間交配種は、花がとても大きく、また、美しいブルーの花は、従来のエキザカムのイメージを覆す画期的な品種だと言えます。

【栽培メモ】

ずいぶん前に、暑さに強いと勘違いして、夏の直射日光がよく当たるところに置いてあったため、枯れてしまったことがあります。夏場は直射光を避けて半日陰に、真夏は明るい日陰に置いて育てたところ、夏を越すことができました。

【育て方は下へ ↓ 】

【エキザカムの概要】

草丈

20〜50p程度ですが、販売されている品種は、ほとんどがコンパクトな株ですので鉢やプランターでの栽培に向いています。

花径2p程度の小さな花をたくさんさかせます。色は、紫の花がよく出回っていますが、ピンク系や白花もあります。

最近出てきた 'サファイア' という品種は、花径が4pほどの大輪です。

エキザカムの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 比較的強い

寒さに弱く戸外では越冬できません。また、夏の直射日光も嫌います。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:比較的やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(耐寒性が弱いので)やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Exacum・・・・・ギリシア語の ex(外へ)+ ago(出す)が語源です。
※ これは、エキザカムに解毒作用があるとされていたことによるものと言われています。

affine・・・・・「・・・に近い」

【主な種類と品種】

‘ドワーフミゼット'

花径2センチくらいの小花を、球状の株一面に咲かせます。

‘サファイア'
E. hybrid 'Sapphire'

2019年に売り出されたエキザカムの新品種です。特徴は、濃いブルーに加え、従来の品種よりも際だって大きな花が咲く点です。(写真:上から2枚目)

‘ベルガンブルー'

草丈20〜30pで大輪の品種です。

‘エルフィン'

ドワーフミゼットより大きく、摘心を繰り返すと整った株になります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 夏は半日陰もしくは明るい日陰に置きます。

植え付け

耐寒性が弱いので、通常は鉢植えで育てます。タネから育てることもできますが、微細種子で育苗は容易ではありません。ですので、通常は、春に園芸店やホームセンターなどで苗が売られますので、これを買って育てます。

植えられている鉢が小さいときは、根鉢を崩さないようにして一回り大きい鉢に植え付けて育てます。

エキザカムの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土とバーク堆肥(腐葉土)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

置き場所

夏場を除き、日当たりのよいところに置きます。日当たりが悪いと、徒長して花付きが悪くなります。

植え替え

株が大きくなって、根詰まりをしてきたら一回り大きい鉢に植え替えます。

日常の管理

丸い形にするためには、摘芯をしてやります。また、花がらをこまめに取り除いて株に負担をかけないようにしてやります。

多湿を嫌いますので、鉢の表面が乾いてから水やりをします。

夏の管理

夏の直射日光に当てると葉や花が傷みますので、夏は半日陰もしくは明るい日陰に置きます。肥料も必要ありません。

冬の管理

耐寒性がないので、室内に取り込み、水やりは控えめにします。暖地でも、軒下では冬越しは厳しいと言えます。

エキザカムの花

ふやし方

挿し芽で増やすことができます。芽先を5〜6cmほど切って、バーミキュライトなどに挿します。

肥料

成育期間中、夏場を除き、液肥を月に2回ほど与えます。

病気・害虫

特にありません。

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