エンポディウム

エンポディウムの花
写真 エンポディウム
撮影時期 2017.10.18
栽培状況 鉢植え

科名・属名

キンバイザサ科
エンポディウム属

園芸分類

夏植え球根

別名

(特にありません)

原産地

南アフリカ・ナマクアランド

用途

鉢植え

花期

10月

【エンポディウムについて】

エンポディウムは、南アフリカ原産のキンバイザサ科の夏植え球根で、秋にさわやかな黄色の花が楽しめます。一般の園芸図書にはほとんどの掲載されていませんので、比較的めずらしい球根です。

休眠期に雨に当てると球根が腐ってしまいますが、その点さえ気をつければ丈夫で育てやすい球根です。ただし、植え付け時期が遅れると、花が少なくなります。

ところで、種小名は、南アフリカのナマクアランドという地名に由来しています。このナマクアランド地方は、いつもは半砂漠の不毛地帯ですが、年に一度、ワイルドフラワーの種が一斉に芽吹いて美しい花園が出現することで知られています。

【栽培メモ】

ずいぶん前の「サカタのタネ」の6月号に載っていたので購入して、プランターに植え付けました。1年目は、植え付け時期が遅れたためか、あまり開花しませんでしたが、翌年からよく咲くようになりました。

購入してから10年以上になると思いますが、球根がよく増えますので逸失することなく、いまだによく咲いてくれています。

【エンポディウムの概要】

エンポディウムの花

草丈

極く小さく、5p程度です。

花径は3pほどで、6弁のすっきりした黄色の花が咲きます。花には芳香があります。

開花後、日が経つにつれて花弁が反り返るようになります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 (夏は休眠)

耐寒性は中程度となっています。温暖地では、霜に当てなければ軒下で冬を越します。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Empodium namaquensis

学名の説明

Empodium・・・・・「爪間体」という意味です。

namaquensis・・・・・(南アフリカ共和国の)「ナマクアランドの」

【主な種類と品種】

エンポディウムは、南アフリカに8種ほど発見されていますが、流通しているのはナマクエンシスだけのようです。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 植え付け時期が遅れないようにします。

※ 休眠期になったら、球根を乾燥させるようにします。

植え付け

9月下旬ごろが植えつけの適期です。やや寒さに弱いことから、通常は鉢やプランターで育てます。植え付けた後は、徐々に水やりをしていけば失敗がありません。

植えっぱなしにした場合は、10月に入ると花茎が伸びてきますので、徐々に水やりを再開します。いずれの場合も、植え付け後、急に過湿になってしまうと球根が腐ることがありますので注意します。

鉢植えの用土

用土は、市販の球根用培養土で差し支えありません。私は、赤玉土、鹿沼土、バーク堆肥を等量にしたものに有機石灰を少し混ぜた用土を使っていますが、特に問題なく育っています。

エンポディウムの花

植え替え

植えた年は花数が減りますが、植え替えが遅れるとなおさらです。しかし、最近は涼しくなる時期が遅くなっていますので、どうしても遅くなりがちです。

ですので、毎年植え替えることは避け、2〜3年に1回を目安に植え替えをします。

置き場所

日当たりのよいところで育てます。

株間

3pほどにしますが、10球ほどをひとまとめにして植えると開花時は見映えがします。

冬の管理

温暖地では、霜の当たらない軒下で冬を越しますが、寒い地域は室内に移します。

休眠期の管理

地上部が枯れたら、鉢ごと植え替え時期まで雨のかからない涼しいところで保管します。暑い時期に雨に当てると球根が腐ってしまいますので注意します。

ふやし方

よく分球しますので、植え替えのときに丁寧に分球して植え付けます。

肥料

市販の球根用培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、植えつけ後、1月ほどしたら液肥を2週間に1回程度施します。用土を調製したときは、植えつけ時に緩効性の化成肥料を与え、後は、同様に追肥をします。

病気・害虫

特に被害を与えるようなものはありません。

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