エキウム・プランタギネウム Echium plantagineum

エキウムの花
写真 エキウム・プランタギネウム
撮影時期 2017.5.6
栽培状況 秋まき後、庭植え
科名・属名

ムラサキ科
エキウム属

園芸分類

秋まき一年草

別名

シャゼンムラサキ
(車前紫)

原産地

ヨーロッパの西部及び南部

用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜6月

【エキウム・プランタギネウムについて】

エキウム・プランタギネウムは、ヨーロッパの西部及び南部原産のムラサキ科エキウム属の秋まき一年草です。寒さに強くて生育がよく、花は小さいですが青紫の花が魅力です。

なお、和名をシャゼンムラサキ(車前紫)と言いますが、このシャゼンは、オオバコの漢名の車前草からとったもので、種小名のとおりオオバコに似ていて、紫の花が咲くことに由来します。

蛇足ながら、オオバコの漢名の車前草は、牛車や馬車が通る道に多いことによります。

エキウムの仲間には、ウィルドプレッティ (Echium wildpretii) のように花穂が1mを超える種類もありますが、耐暑性が弱く関東以西の暖地では栽培が難しいのが残念です。

栽培したところでは、プランタギネウムは、育苗も容易で生育もよく、春にはたくさんの花が咲きました。なお、ここに掲載している写真の株は、厳冬期のみ不織布でトンネルをしています。

【花の特徴と性質】

エキウムの花

草丈

草丈は、50〜80cmほどです。

花径は3pほどで、花はつぼみのうちはピンク色。咲き進むにつれてパープルブルーに変化してゆきます。

白やピンクの咲く品種もあります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性があり、露地植えで越冬します。

耐暑性は弱く、暖地の場合、花が咲いた株は夏には枯れてしまいます。

学名の説明

Echium・・・・・ギリシャ語の echis (毒蛇)が語源です。
※ 種子の形が毒蛇の頭に似ていることに由来します。

plantagineum・・・・・「オオバコ属に似ている」

wildpretii・・・・・スイスの植物学者 Hermann Josef Wildpret に因みます。

【主な種類と品種】

他のエキウム属の仲間です。

ウィルドプレッティ
Echium wildpretii

非常に大型のエキウムで、花穂の長さも1mを超えることがあります。大変魅力にあふれていますが、残念ながら栽培は難しく、植物園などで見かけるくらいです。

ルシカム
Echium russicum

ローズレッドの小さな花が集まって20cmほどの花穂の長さになります。

【育て方と栽培のポイント】

タネまき

発芽適温は20度前後ですので、9月中旬〜10月上旬に播きます。寒冷地は春に播く二年草扱いになります。消毒済みの用土を入れた育苗箱かピートバンにタネが重ならないようにまき、2mmほど覆土します。

発芽後、本葉が3〜4枚のころ3号のポリポットに植え替えて苗を育てます。

エキウムの花

植え付け

花壇に植える場合は、植えつけ前に、苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて耕しておきます。

ポットに十分に根が回ってきたら花壇やプランターに定植します。定植する際、根鉢を崩さないように注意します。

花壇に植える場合は、腐葉土若しくはバーク堆肥を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植え付けます。

鉢植えの用土

水はけのよい用土を使います。赤玉土、腐葉土若しくはバーク堆肥、パーライトを5:3:2程度に混ぜた用土などが一例です。

株間

かなり大きくなるので30p程度にします。60cmのプランターの場合、3株ほどが目安です。

植え場所・置き場所

日当たりのよいところところに植え付けます。鉢やプランターも日当たりのよいところで育てます。

日常の管理

暑さに弱いので、暖地では春までに苗を大きく育て、早く花を咲かせるようにする必要がありますが、生育がよいので、初期の育苗さえ気をつければさほど問題はありません。

エキウムの花

鉢やプランターは、やや乾燥気味に管理します。

冬の管理

耐寒性がありますので、暖地では霜除けは必要ありません。なお、厳冬期のみ不織布でトンネルして育てたところ、株が大きくなり、とてもよく咲きました。

肥料

花壇に植える場合は、 化成肥料を1u当たり50gほど施し、堆肥と一緒に庭土とよく混ぜ合わせてから植え付けます。追肥は特に必要ありません。

鉢やプランターに植える場合は、植えつけ時に緩効性の肥料を与え、後は、冬場を除き液肥を定期的に施します。

病気・害虫

特にないようです。

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