イワシャジン

イワシャジンの花
写真 イワシャジン
撮影時期 2008.10.11
栽培状況 開花株購入

科名

キキョウ科

属名

ツリガネニンジン属

学名

Adenophora takedae

園芸分類

宿根草

別名

(特にありません)

原産地

中部地方

主な用途

鉢植え

花期

9〜10月

【イワシャジンについて】

イワシャジン(岩沙参)は、中部地方に分布するキキョウ科ツリガネニンジン属の宿根草です。この属のソバナ(A. remotiflora)やツリガネニンジン(A. triphylla var.japonica)も山野草として栽培されています。

イワシャジの「イワ」は、山地の渓谷など湿った岩場に生息することによるものです。また、「シャジン」とはツリガネニンジンの漢名「沙参」からきています。

秋に美しい青紫の花が咲くので愛好家の多い山野草ですが、暑さを嫌いますので関東以西の温暖地では、夏越しが容易でないと言えます。

【栽培メモ】

秋に園芸店に出ていた開花株を買って鉢植えで栽培したところ、花は十分に楽しめましたが、管理が十分でなかったせいもありますが、香南市野市町の夏は暑すぎたのか、次の年は夏を越すことはできませんでした。

【育て方は下へ ↓ 】

【イワシャジンの概要】

草丈

30〜40pほどです。

釣り鐘状の青紫の花がたくさん咲きます。

イワシャジンの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 弱い

寒さには強いですか、耐暑性がありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(温暖地では)かなり難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Adenophora・・・・・ギリシャ語の adenos(腺)+ phoreo(所有する)が語源で、乳液を出す腺細胞を持っていることに由来します。

takedae・・・・・登山家であり高山植物の研究者である武田久吉への献名

【主な種類と品種】

青紫の花のほか白花もあります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 真夏は明るい日陰に置いて直射日光を避けます。

植え付け

通常は、秋に開花株が出回ることが多いので、これを買って育てます。温暖地の場合、庭植えでは年間を通じてイワシャジンに適した環境が確保しにくいので、鉢植えで育てた方が無難です。

開花株を購入した場合は、花が終わり、地上部が枯れてから植え替えをします。

鉢植えの用土

水はけのよい用土に植え付けます。山野草の培養土、若しくは桐生砂と軽石砂を等量に混ぜたものなどを使います。

イワシャジンの花

置き場所

風通しのよいところで管理します。芽が出てから梅雨入りするころまでは日当たりのよいところで管理し、その後は半日陰の涼しいところで管理します。

植え替え

2年に1回を目安に、地上部が枯れる10月中旬〜下旬ごろ、若しくは芽が出る前の3月ごろに行います。

日常の管理

乾燥を嫌いますので、水切れに注意します。ただし、過湿は蒸れの原因となりますので注意します。

夏の管理

梅雨に入るころから夏場にかけては、風通しのよい涼しい半日陰に置いて育てますが、真夏は明るい日陰に置いて直射日光を避けます。

夏場は、乾燥が早いので水切れに注意します。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越します。鉢植えの場合は、水やりは少なくしますが、乾燥させすぎないように鉢土が乾いたら軽く水やりをします。

肥料

春から秋にかけて、夏場を除き月に2〜3回程度、2000倍程度の薄めの液肥を与えます。

病気・害虫

特にはないようですが、夏場の蒸れに注意します。

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