イブキジャコウソウ

イブキジャコウソウの花
写真 イブキジャコウソウ
撮影時期 2004.4.25
栽培状況 庭植え

科名

シソ科

属名

イブキジャコウソウ属

学名

Thymus quinquecostatus

園芸分類

宿根草(ほふく性)

別名

(特にありません)

原産地

日本、中国、ヒマラヤ

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

4〜5月

【イブキジャコウソウについて】

イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)は、シソ科イブキジャコウソウ属の宿根草です。イブキジャコウソウ属は、一般にタイムと呼ばれハーブとしておなじみですが、この属の中で日本に唯一自生するのが本種で、日本のタイムとも呼ばれます。

タイム・ロンギカリウスによく似て這性ですので、グランドカバーとしても利用できます。因みに、名前の由来は、「イブキ」は伊吹山に多いことから、また、「ジャコウ」は香水のジャコウの香りがするからだといわれています。

寒さに強く、また、耐暑性も強いとまでは言えませんが、そこそこ暑さに耐えますので比較的育てやすい宿根草です。

【栽培メモ】

庭植えにして1日中日の当たるところに植えてみましたが、香南市野市町の暑さが厳しかっのか、あまりよく育ちませんでした。底の浅いボールプランターに植えて、夏は半日陰に置いて育てたところ、よく育ってくれました。

【育て方は下へ ↓ 】

【イブキジャコウソウの概要】

草丈

草丈は5〜10pほどで、ほふく性で横に広がります。

とても小さな淡いピンクの花が一面に咲きますので、なかなか美しいものです。

イブキジャコウソウの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 比較的強い

耐寒性があり、耐暑性もそこそこあります。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Thymus・・・・・ギリシャ語の thyme(香)に由来しています。

quinquecostatus・・・・・ quinque(5つ)+ costatus(中脈のある)が語源です。

【主な種類と品種】

ピンクの花が咲く品種が一般的ですが、白花もあります。ただし、白花はほとんど流通していません。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 梅雨が来る前に、全体を刈り込んで、蒸れを防ぐようにします。

植え付け

イブキジャコウソウは、ほふく性で茎が地面を這うように広がり、クッションのようになります。

このため、庭植えにしてグランドカバーとして利用できます。また、浅底で径の大きな丸形のプランターに植えても楽しむことができます。

植え付けは、春でも秋でもかまいません。秋に苗を植えつけるか、春に花の咲いた株が園芸店やホームセンターなどに出てきますので、これを買って植え付けます。この際、深植えにならないようにします。

鉢植えの用土

水はけのよい用土を使います。赤玉土、鹿沼土、軽石、腐葉土(又はバーク堆肥)を3:3:2:2程度に混ぜた用土が一例です。

イブキジャコウソウの花

植え場所・置き場所

庭植えは、水はけのよいところでないとよく育ちません。また、日当たりがよいところが適していますが、西日が長く当たるようなところは避けるようにします。

鉢やプランターで育てる場合も、夏場以外は日当たりのよいところに置きます。

株間

30pほどにします。

植え替え

鉢やプランターに植えた場合は、株がいっぱいに広がってきたら、株分けを兼ねて植え替えます。

日常の管理

鉢やプランターで育てる場合は、過湿にならないようにします。過湿にすると根腐れすることがあります。

梅雨が来る前に、全体を刈り込んで、蒸れを防ぐようにします。

夏の管理

鉢やプランターで栽培している場合は、夏場は半日陰に置いて株が蒸れるのを防ぎます。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。

ふやし方

通常は、株分けで増やしますが、挿し芽もできます。

肥料

春先と秋に緩効性の固形肥料を置肥します。量は少な目にします。多肥にすると徒長して締まりのない株になってしまいます。

病気・害虫

アブラムシが付くことがあります。

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