アマリリス

アマリリスの花
写真 アマリリス
撮影時期 2009.5.9
栽培状況 鉢植え

科名

ヒガンバナ科

属名

アマリリス属

学名

Hippeastrum hybridum

園芸分類

春植え球根

別名

ヒッペアストラム

原産地

南アメリカ

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

4〜5月

【アマリリスについて】

アマリリスは、南アメリカ原産のヒガンバナ科アマリリス属の春植え球根です。現在栽培されているのは、この属の数種を元に交配、育成された種間交配種です。

数ある春植え球根の中でも特に人気があり、よく栽培されています。花は、日が当たると、花弁がきらきら輝き大変美しく、球根植物の中でも最も豪華なもののひとつですのです。また、在来種も群生して一斉に咲いている様は本当に美しいものです。

アマリリスは、太い花茎を伸ばし、先端に大輪の花を3輪〜4輪咲かせます。大きな球根の場合は、花茎が2本、あるいは3本出てきますが、小さい球根の場合、ほとんど1本だけとなります。

小学校のときアマリリスの歌がありました。その中で、「かわいいアマリリス」と歌われていましたが、歌詞のイメージからすると、アマリリスの大きな花はちょっと違うなという感じを受けるかもしれません。園芸種は、それほど豪華な花を咲かせます。

【栽培メモ】

育てやすい球根ですので、いろいろな品種を大きめのプランターに3〜5球まとめて植えて育てていますが、毎年よく咲いてくれます。

また、耐寒性も比較的あり、冬は水やりを中止して、プランターに植えっぱなしにして軒下に置いてありますが、寒さで傷んだことはありません。(ただし、私の住んでいる高知県香南市での事例です。)

欲を言えば、花がすばらしいだけにもう少し長く咲いてくれればと思いますが、これだけはなんともなりません。

【育て方は下へ ↓ 】

【アマリリスの概要】

草丈

50〜60pほどになります。

在来種は、赤と白の2種類ですが、園芸種は赤、ピンク、白、絞り、覆輪などがあり、特に大きいものでは花茎が20pを超えます。

また、最近では八重咲きの品種も多く見かけるようになりました。

アマリリスの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い

園芸種は耐寒性がやや弱いですが、庭植えの場合、株の上に敷きわらなどをして霜除けをすると冬越しができます。

ただし、これは温暖地の場合で、それ以外のところでは園芸種は庭植えでの冬越しは困難かもしれません。

中輪で先のとがった在来種は、非常に強健で寒さにも強く、自然に増えて群生しているのをよく見かけます。

また、耐寒性がつよいガーデンアマリリスが販売されるようになりました。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱いの4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Hippeastrum・・・・・ギリシャ語の hippeos(騎士)+ astron(星)が語源です。

hybridum・・・・・「雑種の」

【主な種類と品種】

ルドウィッヒ系

オランダで改良されたもので、今、出回っている大輪アマリリスのほとんどがこの系統です。毎年たくさんの品種が売られていますので、好きな色が選べます。

レティクラタム

葉に白いすじの入る品種で、シロスジアマリリスと呼ばれます。豪華さはありませんが、秋に咲きます。

小輪系

花付きのよい小輪多花性種で、花茎が2〜3本出て、ひとつの花茎に4〜6個の花が咲きます。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 鉢植えやプランターに植えた場合は、過湿にならないようにします。

※ 花の終わった花茎は、早めに切り取ります。

植え付け

根がほとんど付いてない球根を植えた場合はすぐに水やりをしないで、植え付け後、1週間ほどして水やりを始めます

販売されている球根は、根がほとんどついてないものが多いようですが、この状態で植え付けた場合、葉が出る前に花茎が伸びてきて、葉はその後になります。

2年目になると葉が先に出てきて、バランスのよいものになります。

ですから、できれば根がたくさんついているものを買い求めたいものですが、根のあまり付いてない球根でも、1年目から花は十分に楽しめます。

3月中旬〜4月頃に植えつけます。 鉢植えは球根の上部が土の上に少し出るように、また、庭植えは3〜5cmほど土がかぶるようにして植えつけることが大切です。

鉢植えの場合、大球は7号鉢に1球、それ以外は6号鉢に1球が適当な鉢の大きさです。ただし、大型のプランターや大鉢にまとめて植えつけると、豪華に咲きますのでとても見応えがあります。

最近、化粧箱に入って、水を与えれば40日前後で開花する手軽な鉢植えが出回っています

アマリリスの花

鉢植えの用土

市販の園芸用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

植え替え

植え替えは、植え付けと同じ時期に、分球を兼ねて行います。(分球しにくい品種もあります。)

鉢やプランターに植えている場合は、毎年、もしくは2年に1回、春に植え替えます。

大型のプランターに植えたものは、2年に1回でかまいません。植え替えの際は、根を傷めないように丁寧に扱います。

植え場所・置き場所

庭植えの場合は、日当たりと水はけのよいところに植えます。

鉢植えの場合も、日当たりのよい場所に置きます。ただし、夏は葉焼けしないよう半日陰になるところが最適です。

日常の管理

鉢植えやプランターに植えた場合は過湿にならないようにします。水やりの時に球根に水がたくさんかかると球根が腐ってくることがありますので注意します。

冬の管理

鉢植えやプランターは12月以降に水やりを中止し、軒下などに移します。寒地の場合は、室内に移します。

温暖地で、庭植えにしている場合は、株の上に敷きわらなどをして霜除けをします。

休眠期の管理

鉢植えやプランターに植えたものを軒下に置いておくと、ときどき雨がかかってしまうことがありますが、それほど心配することはありません。

私もずいぶんとアマリリスをプランターに植えていますが、そのことで、球根が腐ったということはありません。

アマリリスの花

ふやし方

植え替えの時に、分球して増やすことができます。品種によって、分球しやすいものと、あまり分球しないものがあります。

肥料

植え付け時に肥料を与えると伸びてくる根が傷んでしまいますので、植え付け時には肥料は与えないほうが無難です。

葉が開き始めてから緩効性の固形肥料を与えます。その後は1か月に1回程度追肥します。

肥料を好みますので、鉢やプランターで育てる場合は、固形肥料に加えて葉が展開してから10月頃までは液肥を月に2回ほど与えて球根の肥大を図ります。

病気・害虫

夏場、球根の中に入って芯を食べるハマオモトヨトウの被害を受けることがあります。放置すると深刻な被害を受けますので、6月ごろからオルトラン粒剤を定期的に撒くなどして防除します。

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