アガスターシェ Agastache spp.

アガスターシェの花
写真 'ヒータークイーン'
撮影時期 2009.6.7
栽培状況 秋まき後、庭植え(冬は農ポリでトンネル)
科名・属名

シソ科
カワミドリ属

園芸分類

半耐寒性宿根草

別名

アニスヒソップ

原産地

メキシコなど

用途

庭植え

花期

6〜7月

【アガスターシェについて】

園芸として栽培されているアガスターシェは、メキシコなど北アメリカ大陸原産のシソ科カワミドリ属の宿根草です。この属には、いろいろな種があり、アニスヒソップ (A. foeniculum) もその仲間ですし、日本にもカワミドリ(A. rugosa)が自生しています。

よく栽培されている種類は、カナ(A. cana)、オーランティカ(A. aurantiaca)、ルペストリス(A. rupestris)などの品種です。

タネから育てることができ、種苗会社のカタログにもいくつか載っています。また、春に苗が販売されていますので、これを買って育てれば容易に花を楽しむことができます。

栽培したところでは、春にタネをまいたものの株が十分な大きさまで育たなかったので、その年には満足するような花が咲きませんでした。その後、夏の高温多湿で株が蒸れて大半が枯れてしまいました。

上の写真は、秋まきにして、冬場、農ポリでトンネルをしたものです。冬を越すと、翌年には株も充実して本来の美しい花が咲きました。また、秋に定植せず、ポリポットに植えたまま無加温の温室で育て、春に植え付けたところ、こちらもよく咲いてくれました。

【花の特徴と性質】

アガスターシェの花

草丈

60〜90pほどになりますが、早めに摘心すればもう少し低くなります。葉に芳香があります。

(主な種類と品種を参照してください。)

耐寒性・耐暑性

夏場の高温多湿が苦手で、蒸れに弱い性質があります。耐寒性もそれほど強くありません。

学名の説明

Agastache・・・・・ギリシャ語の aga(非常に)+stachys(穂)が語源です。

cana・・・・・「灰色の」

aurantiaca・・・・・「橙色の」

rupestris・・・・・「岩に生ずる」

【主な種類と品種】

‘ヒータークイーン’
A. cana ‘Heather Queen'

ライラックローズの花色で20〜30pの大きな花穂が特徴です。

‘アプリコットスプライト’
A. aurantiaca 'Apricot Sprite'

アプリコット色のユニークな花色で、小苗のうちからよく咲きます。(写真下)

‘アパッチサンセット’
A. rupestris ‘Apache Sunset’

細長い灰緑色の葉に濃いオレンジの花が咲きます。

アリゾナ系

25〜35pほどの矮性で分枝のよい系統で、‘アリゾナサンセット’や‘アリゾナサンドストーン’などの品種があります。アガスターシェの種間交配種と思われます。

【育て方と栽培のポイント】

タネまき

タネから育てる場合は、発芽適温が20〜25度と高めですので、4月中旬以降にまいた方が無難です。低温では発芽が遅れ、よい結果が得られません。

関東以西の暖地では、秋まきもできますし、冬に霜除けをして育てることができます。ただし、まく時期が遅くなると、十分育たないうちに冬が来ますので、9月中旬〜下旬にはまくようにします。

箱まきにして、覆土はタネが隠れる程度にします。

発芽後、本葉が3〜4枚のころにポリポットに植え替えて苗を育てます。

植え付け

苗が育ち、ポットの底に根が回ってきたら、根を傷めないようにして定植します。秋まきの場合で育苗が遅れた場合は、無理に秋に植え付けないで、フレームなどで苗を育て、春に定植した方が無難です。

花壇に植えつける場合は、腐葉土若しくはバーク堆肥を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜ合わせてから植え付けます。

アガスターシェの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(バーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

花壇に植える場合は、20〜30p程度とします。60cmのプランターの場合は、3株が目安です。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢に植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

草丈を低く抑えるために、摘芯をすると花付きも多くなります。

写真の株もそうですが、タネをまいた翌年には花がたくさん咲きますが、花が咲いた後に枯れてしまいましたので、株の寿命はそれほど長くないようです。

夏の管理

花が一通り咲き終わったら、夏が来るまでに切り戻しをしておきます。

鉢やプランターに植えている場合は、半日陰に移します。

冬の管理

耐寒性はあまり強くありませんので、秋にタネをまいて花壇に定植したときは霜除けをします。鉢やプランターも、霜の当たらない軒下などで育てます。

肥料

花壇に植える場合は、化成肥料を1u当たり30〜50gほどまいて堆肥と一緒に庭土とよく混ぜて植え付けます。後は、暖かくなったら化成肥料を追肥として与えます。

鉢やプランターに植える場合は、植えつけ時に緩効性肥料を施し、春と秋に1週間〜10日に1回程度液肥を与えます。

病気・害虫

特にないようですが、花壇に植えた場合は、夏場に蒸れて枯れることがあります。種類にもよりますが、暖地では発生しやすいです。

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