アカバナジョチュウギク(赤花除虫菊) tanacetum coccineum

アカバナジョチュウギクの花
写真 ‘ロビンソンミックス'
撮影時期 2016.5.7
栽培状況 秋まき後、庭植え
科名・属名

キク科
ヨモギギク属

園芸分類

春まき二年草(秋まき一年草)
宿根草

別名

赤花ムシヨケギク

原産地

南西アジア

用途

庭植え

花期

5〜6月

【アカバナジョチュウギク(赤花除虫菊)について】

ジョチュウギク(除虫菊)は、キク科ヨモギギク属の宿根草(一・二年草)で、単にジョチュウギクと言えば、蚊取り線香の原料として栽培されたシロバナジョチュウギク(白花除虫菊)(T. cinerarifolium)ですが、園芸用としては、同属で西南アジア原産のアカバナジョチュウギク(赤花除虫菊)(T. coccineum)が主に栽培されています。

なお、アカバナという名前がついていますが、最も入手しやすいロビンソンミックスのタネを播いて育てると赤花のほかピンクや白花も咲きます。

栽培したところでは、耐暑性がやや弱いので、秋に播いて12月中旬に花壇に植えたところ、よく育って予想以上にきれいに咲いてくれました。ただし、花が咲いた株は、夏には枯れてしまいました。

【花の特徴と性質】

アカバナジョチュウギクの花

草丈

白花ジョチュウギクは30〜40p程度ですが、アカバナジョチュウギクは80〜100pほどになります。

アカバナジョチュウギクは、その名前から赤花と思い込みがちですが、赤、桃色、白色があります。

花は大きく、花茎8〜9cmほどになります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性はありますが、耐暑性は強くありません。

学名の説明

tanacetum・・・・・ギリシャ語の anthanasis(不死の、不滅の)に由来します。

coccineum・・・・・「深紅色の」

【主な種類と品種】

‘ロビンソンミックス'

アカバナジョチュウギクの各色の混合種です。

白花除虫菊

古くから栽培されている除虫菊です。花径3pほどで、春にまいて翌年開花します。

【育て方と栽培のポイント】

タネまき

通常は、春まきで開花は翌年になります。関東以西の暖地であれば秋まきで開花させることができます。発芽適温は15〜20度程度ですので、春まきは4月ごろ、秋まきは9月中旬〜下旬ごろに播きます。覆土は5mmほどにします。

秋まきの場合は、まく時期が遅れると定植する時期までに苗が十分に育たない恐れがありますので、遅くならないようにします。

アカバナジョチュウギクの花

発芽後、本葉が3〜4枚になったらポリポットに植え替えて、苗を育てます。

植え付け

ポットの底に根が回ったら花壇やプランターなどに定植します。暖地の場合で、花壇に植える場合は、3号ポットから4号ポットに植え替えて、ポットに植えたまま涼しいところで夏を越させ、涼しくなってから定植します。

なお、アカバナジョチュウギクは、ある程度の大きさになった状態で冬の低温に当たらないと花芽ができないので、花壇に植える場合は、秋まきの場合でも年内には定植します。

酸性土壌を嫌いますので、花壇に植える場合は、苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて庭土に混ぜておきます。

1週間ほどしたら、腐葉土(バーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、庭土を深さ30cmほど耕してから植えつけます。

苗から育てる場合は、秋や春先に園芸店やホームセンターなどに出回りますので、これを買って植え付けます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(バーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

思いのほか株が大きくなりますので、花壇に植える場合は30p程度とします。60cmの標準のプランターの場合は3株が目安です。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。ただし、夏場は半日陰〜明るい日陰の涼しいところに置きます。

日常の管理

開花時になると、花茎が伸びて風で倒伏しそうになりますので、必要な場合は支柱を立てておきます。

アカバナジョチュウギクの花

冬の管理

耐寒性がありますので、暖地では花壇に植えても霜除け等は必要ありません。

冬には、地上部が枯れてきますが、春になると芽を吹いてきます。

肥料

花壇に植える場合は、化成肥料を1u当たり50gほど撒いて、庭土とよく混ぜてから植え付けます。

鉢植えの場合は、元肥に緩効性肥料を施し、生育期間中にときどき液肥を与えます。

病気・害虫

アブラムシがつくことがあります。また、夏の高温期に根腐病で枯れてしまうことがあります。

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