アマクリナム

アマクリナムの花
写真 'ドロシーハンニバル'
撮影時期 2008.8.23
栽培状況 庭植え

科名・属名

ヒガンバナ科
アマクリナム属

園芸分類

春植え球根

別名

(特にありません)

原産地

(園芸交雑種)

用途

庭植え、庭植え

花期

7〜8月

【アマクリナムについて】

アマクリナムは、ヒガンバナ科ホンアマリリス属のベラドンナリリーハマオモト属のクリナムとの属間雑種です。クリナムと比較すると一回り小さく、クリナムほどは場所をとらないので、大きめのプランターで育てることができます。

大変丈夫で、冬の寒さに気をつければ庭植えでも栽培できます。

【栽培メモ】

球根が大きく、充実した球根に育たないと花が咲きにくいと言えます。耐寒性については、クリナムと比較すると少し弱いですが、霜除けをすれば大丈夫でした。

【アマクリナムの概要】

アマクリナムの花

草丈

50〜70p程度です。

花径は10p程度で、ひとつの花茎から8〜10輪程度咲きます。花色は、白、ピンクなどがあります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 強い

半耐寒性ですが、ほとんどの品種は関東以西の温暖地では庭植えで大丈夫です。ただし、寒さの厳しいときは霜除けをした方が安全です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

(開花させるのは)やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Amacrinum howardii

学名の説明

Amacrinum・・・・・ Amaryllis + Crinum が語源です。

howardii・・・・・アメリカ合衆国の植物学者 Thad M. Howard に因みます。

【主な種類と品種】

'ドロシーハンニバル'

アマクリナムで最も普及している品種で、ピンクの花が咲きます。

'フレッドハワード'

ピンクの花弁に赤い筋が入ります。(写真下)

'サマーノクターン'

草丈1mほどで、底白のピンクの花です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 球根の肥培管理に努めないと、なかなか花が咲きません。

植え付け

4月頃が植えつけ、植え替えの適期です。庭植えのほか、大きめの鉢やプランターで栽培できます。

庭に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

植え付けの深さ

庭植えの場合は、芽の出る部分が土の上にくる程度に植えつけます。

鉢やプランターに植える場合は、二分の一か三分の一程度が土の上に出るように浅く植え付けます。

アマクリナムの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

植え場所・置き場所

花壇に植えるときは、日当たりがよく、水はけのよいところに植えつけます。鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

株間

鉢植えは8〜10号の大きな鉢に、また、プランターも大型のものに植えつけます。庭植えの場合の間隔は30〜40pほどにします。

植え替え

鉢やプランターに植えたときは、2年に1回ほどの頻度で植え替えます。

日常の管理

植えた年は葉の展開が遅くなりますが、日当たりと水はけのよいところに植えてあれば心配はいりません。鉢植えは、生育期は土の表面が乾けば与えるようにし、秋になると控えめにします。

冬の管理

品種によっては、耐寒性があまり強くない品種もありますので、冬の寒さの厳しいときは、庭に植えた株は霜除けをした方が安全です。

鉢やプランターに植えている場合は、霜の当たらない軒下などに移し、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら午前中に水やりをします。

ふやし方

植え替えの時に、分球して増やすことができます。

肥料

球根の肥大がよくないと花が咲きにくいので肥培管理が大切です。花壇に植える場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を庭土とよく混ぜて植えつけます。後は、秋に緩効性の化成肥料を追肥として与えます。翌年以降は、春と秋に緩効性の化成肥料を与えます。

鉢植えの場合、元肥に加えて、生育期間中は緩効性の固形肥料を定期的に置肥します。

病気・害虫

ハマオモトヨトウに注意します。見つけたら早めにオルトラン粒剤を撒くなどして防除します。

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